※この記事は、独立前や独立して1,2年の人向けです。
日銭を稼ぎながらやっているコバヤシ(@BizHack1)です。
質問です。
日銭をきちんと稼いでいますか?
日銭を稼いでいかないと、安定した収入にはなりません。
安定していないと、生活できません。
生活できないと、やりたいことが続けられません。
やりたいことを続けるために、まずは、日銭をかせぎましょう。
今回は、【起業から経営】キャッシュポイントは後。はじめは日銭を稼ぎます。を深堀りします。
はじめは日銭を稼ぐべき
起業前や起業1、2年のあなたは、やりたいことに向かって頑張っています。
毎日寝る暇もないかもしれません。
やりたいことをやるのは、とても楽しいです。
時間も忘れます。
わかります。
1つ質問があります。
今やっている事でお金は入ってきますか?
イイエ。
一部の例外を除いて、ほとんどこうなります。
自分のプロダクトを作り込んでいるので、売り物になりません。
売り物ではないので、お金は入ってきません。
それでは、今やっている事は続けられなくなります。
はじめは日銭を稼ぐべきです。
日銭を稼がないと困る理由
日銭を稼がないと困る理由を説明します。
あなたは、創業期:起業の位置です。
自分のプロダクトを作り込んでいる段階です。
まだ事業収入はありません。
事業収入が得られるのは、成長期で事業をしている時です。
キャッシュポイントを増やすのは、成熟期です。
今ではありません。
シンプルです。
これを忘れると、
プロダクトの作り込みができないどころか、生活できない
となります。
あなたには、生活費も気にせず、すべてをかける情熱があります。
それは、わかります。
ぶっちゃけ、言います。
続きません。
生活費を稼ぐために、目の前のお金を追います。
当然、余裕はありません。
生活費を稼ぎ、余裕をもって、プロダクトの作り込みをしっかり行いましょう。
10年ほど前の話。同じ業種の2人のストーリー。
10年ほど前の話です。
ゲーム開発で起業した2人のストーリーです。
※彼らは実在していますが、特定できないように、部分的に脚色しています。
2人の属性:優秀な彼ら
年齢:30代
職業:プログラマ
経歴:メーカー10年
プログラマ出身です。
大きなタイトルのリードエンジニアでした。
年齢:30代
職業:プロデューサー
経歴:メーカー10年
デザイン出身です。
ディレクター、プロデューサーになりました。
2人の起業:1年前
力があり、ゲームを愛している彼らは、起業しました。
ゲームを作って売る。
これだけです。
- 1人でコツコツつくる
- 人は雇わない
- 外部資金はなし
- 売上8~900万円ぐらい
- チームでつくる
- 社員5人、外注15人でやる
- 外部資金は、銀行融資2,000万円+スポンサー調達2.8億円
- 売上3億円
2人の結果:1年後
1年後の2人の結果です。
ゲームが完成し、数万円の売上が出ました。
H氏は、仕事の空き時間でコツコツ進めてきました。
こじんまりとしたゲームですが、彼らしいゲームです。
売上は、微々たるものです。
けれど、次回作にすぐ取り組みました。
ゲームは未完成で、売上は0円でした。
M氏は、事務所をかりました。
力のあるスタッフと共に頑張りました。
寝る時間も惜しんで進めました。
中規模のゲームですが、有名作家さんの許諾もありました。
銀行からの融資2,000万円で試作品に取り組みました。
スポンサーも興味を持っていました。
「試作品作っているなら、もってきてね。」
「きっと売れるね。」
試作品は、6ヵ月の予定でした。
けれど、いつまでたっても完成しません。
次第にスタッフに払う給与にも困窮しました。
別の受託案件を行うことにしました。
力があるので、営業は簡単です。
彼らの力なら1,000万円以上の案件でも、全スタッフを投入すれば、3か月での納品も可能です。
けれど、試作品の完成の為に、スタッフを割く事が出来ません。
結局、受託せず、試作品は遅れました。
彼は、資金不足に悩まされました。
2人の違いは何だったのか?
1期目の決算書をみます。
※分かりやすいように、数字を丸めています。
両氏自分のプロダクト売上は、0~数万円です。違いはありません。
見るべきポイントは、売上高です。
数字が入ってるのは、H氏です。
- 外部資金:2,000万円
- 権利の許諾:有名作家さんの知財の許諾を本人からも、管理会社は契約書の締結まで完了
- スポンサーとの交渉:プロダクト計画を元に、試作品での判定まで完了
- ステッフの確保:力のある優秀なスタッフを確保済み
これは、M氏です。
とても、プロデューサーらしいです。
H氏は、こんな事はできません。
けれど、1年目の作戦を達成できたのは、H氏です。
M氏は、肝心な売上だけ達成できませんでした。
違いは、自社プロダクト以外での収入があるかどうかです。
日銭を稼ぐことはやめてはダメです。
事業計画に、日銭を稼ぐ固い収入源を書きましょう。
キャッシュフローが回ります。
エピローグ:2人の10年後
それから、10年たちました。
彼らは、こうなりました。
20本程のゲームを販売でき、ゲームの講師をやったり、スタジオを作って皆に楽しんでもらっているよ。
20本程のゲームを販売できました。
売上は、そんなに出ていません。
作り続けたことにより、ゲームプログラミングの講師をしたり、専用の機材を用意したスタジオをもち、共有スペースを提供しています。
会社を、たたみました。現在音信不通です。どこかの開発会社で働いていると、風の噂で聞きました。
会社は、その後たたまれたようです。
元スタッフは、別会社で勤務しています。
元スタッフの方から聞きました。
彼は、音信不通です。
元気だといいです。
日銭を稼ぐのはどうしたらいいのか?
日銭を稼ぐ重要性はわかりました。
どうやって日銭を稼ぐのか、ポイントを説明します。
基本の考え方です。
収入が減っても、収支は増える。
支出の見直し
収入を上げるのは大変です。
支出を見直します。
支出は自分でコントロールできます。
最低限の消費するものだけにします。
浪費しているものはやめましょう。
先のM氏は、こう言っていました。
- 事務所が無いと進まない
- スタッフがいないとできない
それはそうかもしれません。
でしたら、試作品の開発期間を延ばしてはダメです。
2,000万円では、6ヵ月しか持たない事が分かっていたはずです。
これは浪費です。
お金が死んでいます。
あえていいますが、必要コストではないので、消費ではないです。
日銭の稼ぎ方(今、会社勤め?既に、独立している?)
次にあなたが、今までやってきた事を最適化します。
会社勤めなら、そのまま勤労所得を得ます。
時間管理を徹底して、自分のプロダクトを進めます。
ムダな飲み会や残業など、全部見直します。
大きな収入upは望めません。
けれど、適当に働いても給与はもらえます。
上りもしないし下がりもしません。
独立しているなら、営業します。
営業が苦手なら、マージンが高くてもエージェントに依頼します。
得意ジャンルで、仕事をもらいます。
低い対価のものは、請けません。
これをやると、下請けが本業になります。
忘れないでください。
日銭を稼ぐ事が目的です。
まとめ
あなたは、創業期:起業の位置です。
自分のプロダクトを作り込んでいる段階です。
事業収入はありません。
続けていくなら、自社プロダクト以外での収入を持ちます。
支出を抑えて、収入が減っても、収支が増えるようにします。
浪費は不要です。
増えたお金を自分のプロダクトに回します。
自分のプロダクトは加速します。
加速すれば、事業収入がでます。
【起業から経営】キャッシュポイントは後。はじめは日銭を稼ぎます。
最後まで読んで頂きありがとうございました。