※この記事は、「複利」について知りたい人向けです。
電卓でさっと複利計算するコバヤシ(@BizHack1)です。
「複利」とは、今あるお金が毎年少しずつ増え、その増えた分にも利息がついていく仕組みです。
今回は「100万円を年2%で3年運用するとどうなるのか?」をやさしく解説します。
後半では、キャノン・シャープ・カシオ電卓での計算方法も紹介します。
複利の計算式
複利の計算式を使えば、投資、貯金、資産運用などの将来価値をカンタンに求めることができます。
複利の計算式は以下になります。
FV = PV × (1+r)ⁿ
※「ⁿ」は「n乗」の意味で、たとえば3乗なら「×××」を3回かけるという意味です。
- FV:将来の金額(Future Value=フューチャーバリュー)
- PV:今ある金額(Present Value=プレゼントバリュー)
- r:年利(たとえば2%なら0.02)
- n:年数(何年運用するか)
100万円を年利2%で3年運用で簡単に説明すると…
「今持っているお金(PV)」が、年ごとに増えていき、しかも増えた分にもさらに利息がつく仕組みです。
たとえば、100万円を年利2%で3年運用すると、
- 1年後:100万円 × 1.02 = 102万円
- 2年後:102万円 × 1.02 = 104.04万円
- 3年後:104.04万円 × 1.02 ≈ 106.12万円
毎年「元のお金」だけではなく、「増えた利息」にも利息がついていくから、時間がたつほどお金のふえ方が加速していきます。
前述した複利の計算式に当てはめると、
106.12万円 = 100万円 × (1+0.02)³
となります。
電卓の操作方法
電卓で複利計算は簡単にできます。
キャノン・シャープとカシオの操作方法を見ていきましょう。
通常計算の場合
- 1年後:100 [×] 1.02 [=] → 102万円
- 2年後:100 [×] 1.02 [×] 1.02 [=] → 104.04万円
- 3年後:100 [×] 1.02 [×] 1.02 [×] 1.02 [=] → 106.12万円
キャノン・シャープの場合
- 1.02 [×] 100 [=] [=] [=] → 106.12 (万円)
カシオの場合
- 1.02 [×] [×] 100 [=] [=] [=] → 106.12(万円)
年利が前で、今ある金額が後ろ、[=] を押す回数が年数になり、カシオの場合は、 [×] を2回押す(定数機能を使っています)。
たったこれだけで、複利計算が一瞬でできます。
こういう計算をするには、定数計算やGT機能がある電卓があると便利です。
参考記事:電卓の定数計算とGTを使う!メーカー別、決まった数字を連続して計算する方法
以下に”おすすめ”モデルを紹介します。
計算効率を高めたい方は、1台持っておくと重宝します。
- キャノン「HS-1220TUG」(実売1,500~2,000円)
- シャープ「CS-S952X」(実売4,000~5,000円)
- カシオ「DS-20WKA-N」(実売8,000~10,000円)
日常的な事例で「複利」を感じてみる

身近な例として、日常的な事例をみてみましょう。
銀行の利息で見る複利の仕組み
お金を預けると利息がつくけれど、次の年は「元のお金+利息」全部に利息がつきます。
だから、ほったらかしでも少しずつ増えていくのです。
植物が増えるようにお金も育つ
1本の木から種ができ、次の年はその種からさらに木が増えます。
木の数が1年ごとにどんどん加速して増えていく感じが、複利とそっくりです。
RPGゲームのレベルアップが加速するのも複利!
レベルが上がるごとに、経験値ボーナスがついたり、成長が早くなったりします。
レベルアップのスピードが加速するのも、複利の考え方と同じです。
まとめ
今回は、複利をやさしくやさしく解説しました。
複利は、「増えた分にもさらに利息がつく」ため、時間がたつほど強くなる仕組みです。
早くからコツコツ増やしていくと、未来の自分に大きなごほうびが待っています。
まずは手元の電卓で「1.02 × 1.02 × …」を試してみましょう。
小さな数字の積み重ねが、未来の大きな差になります。
電卓を使うとあっという間に計算できるので、覚えておくと便利です。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
国は、私たち自身が資産を運用する時代を想定して、NISAやiDeCoなどの制度を整えています。複利の力は「早く始めて長く続ける」ことで最大化されます。10年、20年…長期で複利の力を試してみると、とてもおもしろいですよ!