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CrystalDiskMarkの使い方・測定結果の見方|SDカードやSSDなどストレージの転送速度を知る

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この記事は約7分で読めます。
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※この記事は、CrystalDiskMarkの使い方を知りたい人向けです。
CrystalDiskMarkを使っているコバヤシ(@BizHack1)です。

CrystalDiskMark(クリスタルディスクマーク)とは、SSDやHDD、SDカードなどのストレージの転送速度を測定してスコア表示するフリーのソフトウェアです。

今回は、CrystalDiskMarkの使い方・測定結果の見方|SDカードやSSDなどストレージの転送速度を知るを解説します。

同じく定番ソフト「H2testw」の使い方はコチラ
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CrystalDiskMarkの使い方

早速、CrystalDiskMarkの使い方をみていきましょう。

※記事では、バージョン8.0.4 x64を使用しています。

ダウンロード・インストールする

以下より、CrystalDiskMarkをダウンロードします。
通常版とShizuku Editionがありますが、この記事では通常版を使います。

通常版のインストーラー(Vista-)ボタンをクリックすると、CrystalDiskMark0_0_0.exe(0はバージョンナンバー)というファイルがダウンロードされます。

CrystalDiskMarkの公式サイトのダウンロード画像
公式サイトより

このファイルをクリックし、画面に沿ってインストールを完了しましょう。

測定したいストレージを選ぶ

測定したいストレージをPCに接続します。

SDカードを差したSDカードリーダをPCに接続した画像
【返品可】SDカードを購入したらココを確認しよう【動作確認する方法】

CrystalDiskMarkを起動し、測定したいストレージを選択します。

Windows10上で5つのドライブが接続されたCrystalDiskMarkのストレージ選択画面
Windows10上で5つのドライブが接続されている、私の環境の場合

OSやネットワークドライブやNASなど接続環境により、ドライブ割り当てがされていない場合は「フォルダー選択」を選びましょう。

場合によっては、インストール時のユーザー権限の変更が必要かも知れません。
この辺りは、環境によるのであなたの環境に合わせましょう。

測定回数、書き込むデータ量、データ転送単位を設定する

測定したいストレージを選んだら、その他のパラメーターを必要に応じ設定します。

以下は、測定回数、書き込むデータ量、データ転送単位のプルダウンを合成した画像です。

測定回数、書き込むデータ量、データ転送単位のプルダウンを合成した画像
実際は1項目毎に表示される

「測定回数」や「書き込むデータ量」を増やすと測定精度は高まりますが、時間がとてもかかるので、「デフォルトのまま」で測定することが多いようです。

  • 測定回数
    1~9回でデフォルトは5。測定結果は平均値ではなく最大値になる。
  • 書き込むデータ量
    測定する総データ量で16MiB~64GiBの13段階から選択できる。デフォルト値は1GiB。使用単位は「GiB」で、2の30乗を明示的に示している。1GiB = 1024MiB
  • データ転送単位
    データ転送単位でMB/s,GB/s,IOPS,μsの4段階から選択できる。デフォルト値はMB/s。測定後でも変更できる。

測定を開始する

パラメーターの設定が終ったら、「All」ボタンをクリックして測定を開始しましょう。

「All」は、ボタン直下の4項目全部を測定します。
単体で測定したい場合は、各項目のボタンをクリックします。

測定の完了

測定が完了すると、以下の測定結果が表示されます。

CrystalDiskMarkの測定結果「Gigastone GS-2IN1666XV10A1-128」画像
測定結果「Gigastone GS-2IN1666XV10A1-128」

上の画像は、128GBのSDカード Gigastone GS-2IN1666XV10A1-128 の測定結果です。

Gigastone MicroSDカード128GB UHS-I Class10 A2 U3(GS-2IN1666XV10A1-128GB-R)
Gigastone
[4K GameTurboパフォーマンス] Gigastoneの4K Game Turboシリーズはゲーミングコンソールに最適なメモリーカードで、4K映像にも対応。Nintendo Switch動作確認済

これで、CrystalDiskMarkの使い方は完了です。

SDカードの動作確認をまとめた記事はコチラ

測定結果を保存する

測定結果を保存するには「ファイル→保存(テキスト)か保存(画像)」でテキストか画像で保存できます。

CrystalDiskMarkの測定結果保存メニュー画像

「新しいストレージを購入」した時や「速度が落ちてきたと感じた」時などに測定しておくと、後から数値比較できます。

テーマを変更できる

CrystalDiskMarkは、見た目のデザインを変えることができます。

CrystalDiskMarkのテーマ設定メニュー画像
バージョン8では8種類のテーマがある

機能は同じですので、あなたの好みで利用しましょう。

CrystalDiskMarkのテーマ「Dark」と「LegendOfOrange」を適用した画像
左「Dark」/右「LegendOfOrange」を適用
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測定結果の見方

それでは、使用したバージョン8.0.4 x64の測定結果をみていきましょう。

横・縦軸の項目でみる

横・縦軸の項目ごとに何を示しているのか説明します。

横軸は「Read=読み込み速度」「Write=書き込み速度」になります。

縦軸は分解することで、簡潔に説明できます。

1つ目の「SEQ」「RND」は、領域を示しています。

  • SEQ(シーケンシャルアクセス)
    → 連続した領域
  • RND(ランダムアクセス)
    → ランダムな領域

2つ目の「1M」「4K」は、試行した個別のデータサイズを示しています。

  • 1M(1MiB)
    → 1024KBのデータ
  • 4K(4KiB)
    → 4KBのデータ

3つ目の「Q」は、1回で出す命令の数を示しています。

  • Q1(キュー1)
    → 1つの命令後、次の命令を出す
  • Q8(キュー8)
    → 8個の命令を一気に出す
  • Q32(キュー32)
    → 32個の命令を一気に出す

4つ目の「T」は、同時に処理する数を示しています。

  • T1(スレッド1)
    → 同時に1つ以上の処理禁止

これらの値は、CrystalDiskMarkの「設定」メニューから変更できますが、後述する旧バージョンの設定と合わせる必要がある場合など、明確な意図がない限り不要です。

見るのは、最上段と最下段だけでOK

項目の説明をしましたが、見るのは、最上段と最下段だけでOKです。

最上段は、データ転送速度の最大値になります。

これは、主流のストレージに合わせ新しい規格が出てくるため、CrystalDiskMarkの測定条件も変更されたりしますが、どのバージョンでも「その時代でよく使われている」のが最上段に割り当てられているからです。

最下段は、データ転送速度の最小値になります。

これは「RND=ランダムな領域」に「4K=小さなデータ」を「Q1T1=1つの命令後、次の命令を出す」という「最も効率の悪い測定方法」が、どのバージョンでも最下段に割り当てられているからです。

また、ストレージによりますが、例えば、SDカードは、そもそもランダムな領域で読み書きしないので、最上段だけ見ておけば良いですし、SSDやHDD、USBメモリーなどランダムな領域で読み書きするものは、最下段も見ておくと良いです。

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CrystalDiskMarkの注意点

CrystalDiskMarkの注意点を3つ上げます。

測定結果はあくまで目安

測定結果は、同じストレージを同じ設定で測定しても、バラツキが出ます。

これは、測定中に何もしなくても、裏で勝手に何かが動いているでしょうし、CrystalDiskMarkは最大値を表示するので、たまたま良い数値になることもあるからです。

測定結果はあくまで目安と割り切りましょう。

バージョンが違うと結果が違う

CrystalDiskMarkは、随分前からアップデートを重ねてきたソフトウェアです。

その間、HDDからSSDに、MVMe接続のSSD、SDカードの普及など、ストレージの種類や規格が増えるなど変化しました。

その変化に合わせ、評価しやすいよう測定条件も変わっています。
そのため、バージョンが違うと結果が違います。

過去には、バージョン3までと4以降は、根本的な測定方法に変更がある為、互換性がないと明言されていますが、前述したようにバージョン8では、詳細設定ができるようになっており、バージョン4以降の条件を再現することができます。

CrystalDiskMarkの詳細設定画面

どのみち、数値にバラツキはでますし、大きな違いではないので「目安」としては機能します。

測定するとストレージが劣化する

ストレージは劣化するものですが、CrystalDiskMarkなど測定ソフトウェアを使うと、大量のデータを読み書きを行うので、通常よりも劣化を早めます。

とはいえ、数回程度の常識的に使っている限り気にする必要はありません。

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まとめ

今回は、CrystalDiskMarkの使い方・測定結果の見方について解説しました。

CrystalDiskMarkは、ストレージの転送速度を測定してスコア表示するフリーの定番ソフトウェアで、最近ではAmzonのレビューなどでも、CrystalDiskMarkの測定結果を見かけます。

「シーケンシャル」と「ランダム」アクセスを手軽に測定できるソフトウェアですので、使ってみましょう。

手持ちのストレージ性能を客観的に評価できます。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

編集後記

最近では、スマホやSwitch用にSDカードの測定が増えました。元々SDカードはランダムアクセスが苦手でしたが、A(アプリケーションパフォーマンスクラス)という規格が登場し高速化されたりしています。速度単位も「IOPS」がでてくるなど、技術進化と共に多くの横文字が飛び交うものは変わりませんね。

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