※この記事は、ポッドキャストがどのくらい聴かれているのかを知りたい人向けです。
ネットラジオの音源をAnchorで配信しているコバヤシ(@BizHack1)です。
今回は、Anchorを使ってどのくらい聴かれているのかを知る【ポッドキャスト】を説明します。
Anchorで番組のリスナー動向を知る
ポッドキャストの配信をしているあなたは、どのくらい聴かれているのか気になります。
思いがあって情報発信しているわけですから、多くの方にに聴いてもらいたいのは当然です。
私も、変わった形式で音声配信をしていますが、リスナー動向がまるでわかりませんでした。
身内しか聴いていないのかも知れません。これでは長く続ける動機になりません。
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今は、Anchor(アンカー)というポッドキャストの配信サービスを使い把握しています。これで音声配信の方向性を考えることができるようになりました。
Anchorが良い3つの理由
Anchorが良いと思う理由を3つ説明します。
①自動計測してくれる
最初に考えたのは、ブログに音声を置くという方法です。再生数を計測しようとすると、Googleタグマネージャーなどでイベントを仕込むなど手間がかかりそうでした。
時間をかけたくないので却下します。
Anchorは、何もしなくても自動計測してくれます。
GoogleアナリティクスやFacebookインサイト、Twitter Analytics程ではないですが十分です。
②サービスの継続が期待できる
クラウド系のサービスは栄枯盛衰が早いです。1年ぐらいでサービス終了もよくあります。
Anchorは、音楽発見サービスのSpotify(スポティファイ)の傘下です。
2019年に1億4000万ドル(150億円)前後で買収されました。
少なくとも数年は、サービスの継続が期待できます。
③複数のプラットフォームに配信できる
Apple Podcast、Google ポッドキャスト、Spotifyなど数十プラットフォームに配信できます。
まとめて配信してくれるのは、手間がかからないですし、そのプラットフォームを使っているリスナーが聴いてくれるかもしれません。
他にも
- AnchorだけでBGMやジングルをつけ、その場で収録した音源を配信できる
こういう機能もあります。
手軽に配信するなら良い機能です。
放送局音源をPodcast配信した10か月のデータ
私の事例で具体的に説明します。
2019年10月20日~2020年8月13日までの約10か月のデータになります。
放送開始は8月で、Anchorにデータをupしたのが10月でしたのでここからの計測になります。
視聴者数と総再生数
Total playsは、総再生回数です。
Estimated audience sizeは、30日間の推定のオーディエンス(リスナー)数です。
リスナー総数はありません。
再生数をグラフで見ます。
2020年2月19日~3月19日が再生数のピークですが、いつも聴いてくれているリスナーさんがいるようで、ベースupしました。ありがとうございます。
再生数の多いエピソード
PCの管理画面です。多い・少ない順などソートすることはできません。
10個のエピソードが表示されます。
スマホのアプリの管理画面です。
Plays(再生数)の多い順で表示され、5個のエピソードが表示されます。
PCとスマホの管理画面をみていて気付いたのですが、データが一致していません。PCのグラフ表示にバグがあるのか、サーバーからのデータ取得時間にズレがあるのかわかりませんが、スマホのアプリに出てくる数字やグラフの表示計算が違います。
例えば、一番Plays(再生数)が多い、#1-はじめまし_は、PCのグラフは25辺りで表示されていますが、スマホでは29になっています。
そこで、PCからCSVデータがexportできるので検証してみます。
Publish Time(公開日時)が、計測前になっているEpisode Title(配信タイトル)は、管理上バックデート登録しているからです。
内容は、Top 10の再生数の多い順でEpisode Title(配信タイトル)、Plays(再生数)、Publish Time(公開日時)です。
CSVでみるとスマホの方が正しい表示のようです。
リスナーの視聴地域
国、都道府県、市がわかります。
図では、東京の杉並区で多く再生されている事がわかります。
リスナーが使っているアプリ、端末
Podcastを再生しているアプリは、Apple Podcasts 43%、Anchor 23%です。
端末は、iPhone 40%、Web 22%です。
Webというのは何をさしているのかは、良くわかりません。
このような数値が計測されます。
他にも性別や年齢層もありますが、これはSpotifyの登録ユーザー情報を参照しているようなので、割愛しました。
数字がわかると方向性が見えてくる
大まかにしろ、数字がわかりました。
計測前提で番組の方針は、2割(時事ネタ)、8割(資産化できる内容)で、ブログ同様の比率です。元ネタをブログから引っ張る形で番組構成しているので、ブログの計測データと比較検証ができます。
結果、ブログではマインド系の記事は、PV数があまり伸びないが、音声にすると再生数が伸びることがわかりました。音声は感情が入るので、リスナーに伝えやすいのかもしれません。
音声単体では、番組前半、後半で全く違うテーマにするよりも同じテーマにした方が再生数が伸びるなどもいえます。
このように、
数字がわかると仮説が立ちます。
仮説をテストすると数字に反映され、何が良くて何が悪いのか判断できるようになります。
ここで、現在やっていることを整理します。
今配信しているものは放送局の番組です。
放送局はリアルタイム性に価値をもち、その時でないと聴けないというスタンスです。
私は、音声配信を手段として選んでいますから、放送局の価値を活かせていません。
Podcast配信と親和性がないものを配信しているのかも知れません。
そこで、
放送局の番組は、
- 在籍数百名のパーソナリティーをゲストに相互出演×24本(1年)にして配信も続ける
Podcastの配信は、
- 長くても10分程度でさっと聴け、役に立つ内容×100個ほどの配信を追加する
こういうことを考えています。
これは数字がないと出ない方向性でした。
まとめ
今回は、Anchorを使ったポッドキャストの計測方法を説明しました。
海外では音声配信は一般的ですから、海外製のサービスを使えばデータが取れます。
これができると数字の判断ができ、あなたの感覚を補正してくれます。
客観的にみれるという事ですね。
音声配信で収益化を考えているなら数字は必須ではないでしょうか?
最後まで読んで頂きありがとうございました。