※この記事は、音声データを軽くする方法です。
音声データを軽くしているコバヤシ(@BizHack1)です。
人からもらった音声データやボイスレコーダーの設定を気にせず録音したりすると、思いのほかMP3(音声)データの容量が大きくて、スマホのストレージを圧迫したり、ポッドキャストで配信するには重すぎることがあります。
そんな時は、MP3のビットレートを変換しデータ容量を下げて扱いやすいデータにしましょう。
今回は、重い音声データを軽くする!!!【MP3のビットレートを変換する方法】を解説します。
簡単に変換できる方法を2つ紹介
私は、放送局でラジオ番組をもっており、放送後にポッドキャストで配信をしています。
30分番組の収録音源は、放送局からMP3データで納品され、データ容量は34.3MBと決して大きなデータではありませんが、ポッドキャストで配信するには、もっと小さなデータで問題ありません。
そこで、今回紹介するサービスやアプリを使って13.7MBにしています。
高度な編集ソフトや知識がなくても、さっと変換できるので便利です。
![](https://www.mp3smaller.com/images/og-image.png)
![](https://www.apple.com/jp/itunes/home/images/meta/og__6ru740yg__9bn78vfeekye.png?202407302030)
ビットレートを変更して容量を小さくしたMP3でも、私の耳で聴く限りですが、音質の劣化はわからないレベルですから、容量は小さい(約60%削減)方がよりベストだと思います。
![MP3データ(34.3MB)をMP3SmallerとiTunesでビットレート変換しても容量は同じ(13.7MB)](https://bizhack.net/wp-content/uploads/2021/06/img_mp3-bitrate-conversion-18-800x360.jpg)
実際にビットレートを変換して、容量を小さくしたMP3の番組データは以下で聴けます。
よければ音質を聴いてみて下さい。
MP3SmallerとiTunesのメリット、デメリット
先にMP3SmallerとiTunesのメリット、デメリットをお伝えします。
名称 | メリット | デメリット |
---|---|---|
MP3Smaller | ・設定不要 | ・容量制限150MBまで ・MP3以外の変換不可 ・複数データの一括変換不可 ・ダウンロードに少しかかる ・アップロードが必要 |
iTunes | ・容量制限なし ・MP3以外の変換可 ・複数データの一括変換可 ・一瞬で保存 ・アップロード不要 | ・設定が必要 ・バージョンによって操作や名称が違う |
どちらも圧縮率に違いはなく、オンラインとオフラインの特性と、MP3以外の対応・非対応から「設定の手間」がある・ないが違いです。
・1つのMP3データだけなら、MP3Smaller
・複数のMP3データが必要なら、iTunes
など、変換するデータ数や
・第3者から聴かれても平気なら、MP3Smaller
・第3者から聴かれるとマズイなら、iTunes
など、セキュリティー観点で使い分けると良いでしょう。
あなたの用途に合わせてどちらを使うか決めてください。
MP3Smaller の変換方法
MP3Smallerは、オンラインでMP3データのサイズ縮小、圧縮できる無料サービスです。
ブラウザとネット環境があればWindowsやMacなどOSに依存しません。
![MP3Smallerの主な機能一覧画像](https://bizhack.net/wp-content/uploads/2021/06/img_mp3-bitrate-conversion-03-800x454.jpg)
MP3を選択、アップロード
変換したいMP3データを選択して、MP3Smallerにアップロードします。
![MP3SmallerのMP3ファイル選択UI](https://bizhack.net/wp-content/uploads/2021/06/img_mp3-bitrate-conversion-01-800x242.jpg)
① [ブラウズ]ボタンを押す
② 変換したいMP3を選択
③ [開く]ボタンを押す
MP3を変換
ビットレートを選び変換します。
![MP3Smallerのビットレート変換、ファイルアップロードUI](https://bizhack.net/wp-content/uploads/2021/06/img_mp3-bitrate-conversion-02-800x248.jpg)
![MP3Smallerのビットレート変換一覧](https://bizhack.net/wp-content/uploads/2021/06/img_mp3-bitrate-conversion-04-800x481.jpg)
① [ファイルサイズ小(MP3ビットレート 64KB)]から変換したいビットレートを選択
② [ファイルをアップロード]ボタンを押す
![MP3Smallerのアップロード中ボタン](https://bizhack.net/wp-content/uploads/2021/06/img_mp3-bitrate-conversion-05-800x100.jpg)
MP3を保存、ダウンロード
変換が終るとMP3を保存、ダウンロードができます。
![MP3Smallerの変換完了後UI](https://bizhack.net/wp-content/uploads/2021/06/img_mp3-bitrate-conversion-06-800x237.jpg)
① [Download File (xx.xxMB => xx.xxMB, -xx.xx%)]を押す
これで変換データをダウンロードできましたが、データはMP3Smallerにアップロードされたままです。
データは数時間後に自動削除されますが、すぐに削除したい場合は、[Delete file now]を押すことで直ちに削除されます。
![MP3Smallerの即時削除完了画面](https://bizhack.net/wp-content/uploads/2021/06/img_mp3-bitrate-conversion-07-800x350.jpg)
以上です。
iTunes の変換方法
![iTunesのTOP画面](https://bizhack.net/wp-content/uploads/2021/06/img_mp3-bitrate-conversion-09-800x351.jpg)
iTunesは、iPhoneやiPadをPCとつなぐと窓口になるため、使うことが多い無料アプリです。
iTunes(アイチューンズ)
Apple社が開発・無料提供するメディアプレイヤーの名称。どんどん機能拡張され、今はWindowsもMacも使え、iPhoneやiPadの写真やアドレス帳、ダウンロードしたアプリなど、バックアップや転送、管理ができる。
以前からビットレートを変換することはできるのですが、バーションによってやり方が違います。
事例はWindos版のバーション12.11.3.17を元に解説します。
![iTunesのバーション画面](https://bizhack.net/wp-content/uploads/2021/06/img_mp3-bitrate-conversion-08-800x467.jpg)
設定:MP3のビットレートを決定
変換したいMP3のビットレートを決定します。
![iTunesの一般環境設定画面](https://bizhack.net/wp-content/uploads/2021/06/img_mp3-bitrate-conversion-10-800x666.jpg)
① 編集[設定]を押す
② 一般タブ[読み込み設定]を押す
![iTunesの読み込み設定](https://bizhack.net/wp-content/uploads/2021/06/img_mp3-bitrate-conversion-11-800x585.jpg)
③ 読み込み方法[MP3エンコーダ]を選ぶ
④ 設定[カスタム…]を押す
![iTunesのMP3エンコーダ画面](https://bizhack.net/wp-content/uploads/2021/06/img_mp3-bitrate-conversion-12-800x559.jpg)
⑤ ステレオビットレートから変換したい[ビットレート]を選ぶ
⑥ [OK]ボタンを押す
![iTunesのMP3エンコーダ>ビットレート一覧画面](https://bizhack.net/wp-content/uploads/2021/06/img_mp3-bitrate-conversion-13-800x559.jpg)
MP3を変換
MP3データを[設定:MP3のビットレートを決定]で決めたビットレートに変換します。
![iTunesの変換前MP3ファイル選択画面](https://bizhack.net/wp-content/uploads/2021/06/img_mp3-bitrate-conversion-14-800x332.jpg)
① iTunesのTOP画面を表示
② 変換前MP3をドラック&ドロップする
③ 変換前MP3を選択
![iTunesのMP3バーション作成選択画面](https://bizhack.net/wp-content/uploads/2021/06/img_mp3-bitrate-conversion-15-800x522.jpg)
④ [ファイル]を押す
⑤ [変換]を押す
⑥ [MP3バージョンを作成]を押す
変換がはじまります。
![iTunesのMP3変換中画面](https://bizhack.net/wp-content/uploads/2021/06/img_mp3-bitrate-conversion-16-800x332.jpg)
MP3を保存
しばらく待つと変換後のMP3ができます。
![iTunesのMP3変換後画面](https://bizhack.net/wp-content/uploads/2021/06/img_mp3-bitrate-conversion-17-800x332.jpg)
① 変換後のMP3を選択
② 変換後のMP3をドラック&ドロップ
③ 任意の場所でマウスを離す
iTunes上では、変換前・後ともMP3の名前は同じなため、複数のデータを変換するとどれが変換前でどれが変換後かわかりにくいので、誤って削除してしまわないよう気を付けましょう。
変換前・後のデータの見分け方
新しいフォルダーを1つ作って、変換前・後データを問わず、全データをドラック&ドロップし、エクスプローラー上で[サイズ](容量)でソートし不要データを削除すると「考える」判断が入らないのでミスが起きにくいです。
まとめ
今回は、MP3のビットレートを変換する方法を紹介しました。
1個のデータでMP3だけのため、設定不要のオンラインサービスMP3Smaller、複数データの変換ができMP3以外も可能なため、設定が必要なオフラインのiTunes。
使用用途に応じて使い分け、取り回しの良い軽いデータにしてみては如何でしょうか?
最後まで読んで頂きありがとうございました。
ポッドキャストを配信する時、変換後のデータをアップロードします。この時も容量の小さいデータだとすぐに終わるので、ムダな時間がなくなります。