私は現在就職活動中の学生です。
その就職活動の一環として、インターンシップに先日参加しました。インターンシップというものは業種によって様々ですが、実際の仕事体験することができるという、学生では普段関わることのできない領域に踏み入ることができるものなのです。
もちろん参加したからといって内定に直結しているわけではありません。しかし、そこで出会った方々との関わりや、学んだ経験は必ず将来に繋がっていると言えるでしょう。
そんな貴重な時間で得た”縁”をどのようにしてモノにするのか…。
一応このインターンが直接関係した就職先ではないのですが、インターンに行ったことで得た縁によって就職先が決まった私が感じたことを書いていきたいと思います。
第一印象は見た目が50%以上
私はデザイン系の学校に通っているため、参加したインターンシップは、一般的なインターンよりもっと作業的で制作作業に近いことに携わるものでした。まあ”一般的なインターンシップ”を経験していない私からすれば、一般的とは想像上のものでしかないのですが。
詳しくはお伝えできないのですが、とある有名な作家さんのアシスタントとして雑務をこなしつつ、現場の管理・維持など、裏方のお仕事も見学させてもらいながら数日間をみっちり過ごしました。時には、買い出しで車を走らせ、それを3往復しただけ1日が終わってしまったこともありました。
「どんな仕事なんだ…」と思われるかもしれませんが、作業に携わっている方々とたくさんコミュニケーションを交わしていくうちに、最初に知らされていた仕事内容以上の仕事を任された、というだけなんです。
なぜ、新しい環境で、信頼を得て仕事をたくさん任されたのかと考えた時、私はインターンが始まってまず心掛けたのは、”話しやすそうオーラ”を出すこと。つまりずっとニコニコすることを少し意識していたなと思いました。
「メラビアンの法則」
初対面の方と会って、”第一印象が大事”とはよく言いますが、具体的な数字でいえば、55%が見た目で決まります。
「メラビアンの法則」といい、印象は55%が視覚情報、38%が聴覚情報、7%が言語情報の割合によって決まるというものです。
もちろん数字がすべてというわけではありませんが、1つの先人のアドバイスとして受け取るならば「人は見た目が50%以上である」ということになります。ただ、”自分の容姿”という見た目に関しては、もう人生をここまで生きて、これ以上”努力”できないものと理解しています。私は。
では、何を努力すればいいのかと考えた時に「笑顔でいること」が必要となってくるのです。
「人と喋るのが苦手だ」という方も、聴覚情報は38%です!まずは割合の多い方からチャレンジしてみましょう!
というわけで笑顔でいることは、人間に標準的に装備された機能です。もちろんこれにも得手不得手はありますが、ちょっと口角をあげているだけで、表情が柔らかくなり、”話しかけやすそう”な雰囲気がでるものです。
つまり、これで見た目50%という第一印象に、一つ勝ち星をあげたといっても過言ではないのです。
というわけで、私は意識的に良く笑い、雰囲気を明るく見せることに努めました。
すると、自然と相手の表情もつられて笑ってくださるような場面にたくさん出会い、明るい雰囲気のままスムーズにコミュニケ―ションを取ることができました。
もちろん、全員がそうではなく、手ごわい表情筋をお持ちだった方もいらっしゃいました…。ですが最終日まで、こちらが終始ニコニコと明るい雰囲気でいるように徹していたら、「インターン学生達の周りはとても明るくて癒し空間だ」と言ってくださいました。最終的にその方ともとても仲良くなれたので、皮肉ではないと思いたいのですが…!
とにかく、第一印象を明るく見せる努力をすることで、たくさんの方とスムーズに会話することができ、初めての場所、初めての人ばかりだったにもかかわらず、お仕事を円滑に進めることができました。
笑顔だけが武器じゃない
そして、真剣な場面や、お仕事の根幹にかかわるお話をされているときは、しっかり表情を引き締め眼光をきりりとさせることで「切り替えができる人」であることも印象づけることができるため、普段から何事もポジティブに受け取り笑顔で応えることで、良い意味でのギャップも生まれてゆくのです。
失敗してしまったときこそ…
当たり前ですが、全てが笑顔で解決できるわけではありません。
仕事でミスしてしまうことは誰にでもあります。新人である私たちのようなインターン学生ならなおさら、失敗する可能性が多くあります。
そんなときにニコニコと笑ってしまっていれば、笑いで誤魔化しているようにか見えず、状況は悪化、自分への印象も急降下することでしょう…。
しかし、ミスは誰にでもあります。人間である限り、失敗は付き物なのです。
大事なのは失敗した時こそ、誠実でいること。誤魔化したりせず、失敗と向き合い、真摯に対応すること。
そうすれば、きっと失敗は自分自身を成長させてくれる大きな踏み台として、より高みへと上ることができるようになるでしょう。
リスク回避も大事
インターンの時は、大きなミスをすることはなかったのですが、それは普段からリスクを回避していたからにすぎません。
どうやって失敗をできるだけ、避けていたかというと、やはりたくさんコミュニケーションを取っていたことにあると思います。普段から、分からないことがあればすぐに聞く、違和感を感じたらすぐに報告するなど、基本的なコミュニケーションを取っていただけなのです。
その会話の根底には、初対面のときから培った”話しかけやすさ”であったり、明るい雰囲気であったりという、笑顔の賜物が息づいています。
新人だからこそ…
新しい環境での、良い第一印象は、スムーズな会話を生み、信頼関係を形成し、仕事を任され、仕事中も会話と笑顔を絶えず意識することで円滑に進んでいく、こういった全てに繋がっていると言えるでしょう。
「人は見た目がすべてではない」といいますが、最初のスタートダッシュを少し有利に進めることが、内面を知ってもらう時の鍵になるのではないでしょうか。