ネットが浸透して、自己発信しやすくなりました。これから自社サービスを育ていくにあたり、”オウンドメディア“と呼ばれる形で発信をしようと考えています。
そんな中、音声に特化している”ネットラジオ”をやってみようと準備中です。オウンドメディアの主になっている、ブログやSNS、動画などの組み合わせで、自社サービスを育てていこうと記事にしました。 (オウンドメディアというのは、自己で所有するメディアのことです。)
なぜ、ネットラジオを選んだのか?
発信するには、書く、視る、聴くなど動詞になるものが良いかと考えました。
では、聴くとなると、音声発信が必要かな、そうすると音声データのPodcast(ポッドキャスト)とかになるかな。と思っていました。音声発信なら、ラジオがあるが、一昔前のメディアとイメージしていました。
- 書く=書籍やブログ
- 視る=画像や動画
そんな中、2019年2月某日、音声スタジオを持たれている社長さんといつものように定例の経営会議を行っていました。 議題が、音声スタジオを生かす事業アイディアに変わった時、ラジオの話になりました。
何かのきっかけでゆめのたねというネットラジオ局を小耳にはさんだとのことです。早速、ググってみると、2月中に近くで説明会があったので、その社長さんの事業調査という名目で、さっそく申込をしました。
で、いってみたところ、とても良かったです。
というのも、オウンドメディアで発信して、自社サービスを育てていくのは不可欠ですが、収益化するのにとても時間がかかります。覚悟をもって臨んではいますが、お金になっている今の仕事をどのくらい止められるかを、試算していました。自己のみで行うのは、リスクが高すぎるのでジョイベン(=ジョイントベンチャーの略:お互いの強みで早く成長しようという座組みです。建築業界ではよくありますが、ITなんかの業界でもよくとられる形態です。)しながらでないと、きついと結論を出していたからです。
元に立てていた事業計画に、説明会での概要を盛り込み、収益、収支を算出しました。いくつかの疑問がでてきたので、さっそくラジオ局の責任者の方にアポをとって、同月中に対面の時間を頂きました。ラジオ局の方向性とこちらから見た費用と売上算段が見え、年間予算の100万円以内で収まる事がわかりました。
パーソナリティになるための3か月の講座が用意されていたので、こちらにも申込しスムーズに発信できそうとなりました。
という経緯があって、ネットラジオが選択できました。
- 聴く=ネットラジオ
音声配信できるプラットフォームが出てきている
ここ最近、note(ノート)やVoicy(ボイシー)など、音声配信できるプラットフォームが増えてきました。
通常のAMやFMなどの放送局は、歴史も権威もありますし、番組自体の品質も高いです。倫理観や音楽周りもJASRAC等の法的整備もきちんとしていますが、放送料もとっても高いようです。(説明会で伺いました)私の使っているグーグルホームにもradiko(ラジコ)のアプリをいれており、いまだにラジオを聴いていますが、ちょっと今のネット社会とは方向性が違うかな。と感じています。radikoは、ラジオ局のラジオがネット配信で聴けるアプリです。たとえば、子供の時に住んでいたのが、北海道で地元のラジオを聴いていて、大学や社会人になって東京に住むことになった場合でも、地元のラジオを聴く事ができる。というメリットがあります。
でも、これは聴くためのもので、そこで思考が止まってしまいます。ネットラジオは、双方向になるため、今のネット社会にぴったりかと思うわけです。
プラットフォームが増えてきて、20代の社会人に方にも人気が出ている背景には、私たちが思う一昔前のラジオではなく、音声プラットフォームとしての認識のようです。取引先のアプリ開発の若い方も朝にVoicyで先日のITニュースを通勤中に聴いているとおっしゃっていました。
ほとんどが、ストリーミング再生ですので、リスナーのタイミングで聴くようです。
情報の速さ、自分のタイミング、短い情報を得る。
などがキーワードのようです。
また、ネットサービスですので、例によってどのサービスが定着するのかは、正直わかりません。これは韓国や中国といった日本以外のサービスだから、法律・文化に違いによるなどの、相手責任という事ではなく、双方向故に自己の責務を果たす事が必要と考えた方が良いと思います。
楽天も2016年7月にネットラジオを開局しましたが、2017年8月に1年足らずで撤退しています。
音源の権利や販売権などを自己所有できるプラットフォームを選択し、複数に分散する。2次利用もはじめから事業計画に盛り込んでおくと良いかもしれませんね。(上手くいくかはわかりませんが、私はそうしています。)
発信側だとそれなりに敷居が高いのでは?
発信側になると、機材の知識はないし、何よりネタが続かないしなど、敷居が高いと思われると思います。私もそう思い、ググってみました。
こちらは、自宅でもでき、番組を続けるコツなどを分かりやすくまとめて頂けています。
如何でしょうか?
そうはいっても、パソコンやデータの知識が全く皆無ですと、やっぱり敷居は高いと思います。その場合は、私のように講義に参加して、放送局のもつインフラを使った方が良いです。
ただ、ネットラジオをするのが目的ではないことを忘れないでください。
お客さまにとって、聴くというアプローチは音声発信ですので、感情を直接伝えることができます。noteなどのプラットフォームで展開するのも、良いと思います。
ネットラジオは、オウンドメディアの一環で、書く、視る、聴くの中で選んだ媒体ですので、決して「ラジオが好きだから」ではありません。自社サービスを育てるために、ブログを毎日続ける。などと同じ考えですので、裏打ちされるのは、売上と費用の関係であり、「儲ける」ことです。あくまでも一時の「儲け」を目指すなら、アフィリエイトのブログサイトを運営した方が良いと思います。否定しているわけではありませんよ。アフィリエイトは、お客さんに対して求めている事を狙って提供し、常に改善し続けることが必要ですので、それこそクレバーでないと出来ないことですから。
育てるをググってみました。
一人前になるまでの過程をうまく進むように、世話をやき助け導く
Google検索結果より
と出ました。一人前になるまでとあります。一人前になるまでは時間がかかることはわかると思います。一人前の定義を持ちましょう。
1年間で毎月100万の売上が欲しいでもいいですし、100人/日のお客さんの数でもいいと思います。これが一人前という物差しをつくり、そこに向かう為にどうするかを設計書という形にすれば良いです。
形にすることはとても重要です。私以外の誰かにも見てもらうためでもありますし、見直しすることもできます。私も紙にするとA4サイズの1,2枚でわかるように形にします。今はプレゼンをしない働き方を実践しているので、計画段階でパワーポイントを使う事はなくなりました。大きい規模での資金調達も必要ないので、iPad miniを使った手書きでまとめることが多くなりました。
ここが決まれば、コンテンツをどう作るか、運営をどうするかの戦術レベルの話になってきますので、なるだけ時間をかけずに作りこむことが継続的にできるかを考えればよいです。これは、品質の中身を考えるということにもなります。上手く話そう、よい文章を書こうとかではなく、話すなら、言葉とできるだけ簡単に、時間配分を考えるとか、ブログなら1,500~3,000文字数を満たすなどです。コンテンツ作りの上手な方と手を組む。などは売上めどがたってからでも十分です。
まずは、継続発信するためにどうするかをか考えていきましょう。
何かサービス展開(=売りたい)したいのなら、発信しよう
ネット黎明期ですと、website自体が珍しくサイトを立ち上げるだけでそれなりの集客ができました。日本では、windows95が発売以降になるかと思います。
私の叔父の楽器店は、自社のwebsiteだけで1,000万/月の売上がありました。(扱う商品が、ビンテージギターなど単価が高くてマニアックでしたのでネットにマッチしていたこともあります。)
今はスマホが普及し、ネット環境が安定していますので、誰でも参入できる状況です。ただ発信するだけでは見向きもされないのが現状ではないでしょうか?
決済の仕組みづくりを省くために、amazonや楽天など大手のマーケットに出品したり、BASEなどのショッピングカートを利用するのはよいと思います。決済手数料が数%かかるとしてもです。
ただ単純に商品の説明をしても、今のマーケットでは、価格に左右されやすくお客様にリーチすることが難しいです。誰でも欲しい情報がすぐに手に入り、価格.comのような比較サイトで検索をすると入手が出来てしまいます。
商品説明をするならば、TVショッピングのように実演販売形式がやっぱり強いです。ジャパネットタカタやショップチャンネルなどは協力です。LIVEで商品がどんどん売れていきます。
ここまでの投資はなかなか、できないものです。
とある電気屋さんが自社サイトである動画を定期的にあげていました。この動画のおかげで、エアコン取り付け工事依頼が殺到したようです。その動画というのは、お客さまの取り付け工事時に許可を頂いて担当者がとった、一軒家やマンションのエアコン取り付けの動画でした。いろんなタイプの何も設置されていないベランダに、ものの10分ほどでみごとに設置されている様子です。これを見たお客さまは普段自らは気にも留めていないことを知ることになります。取り付け実績も豊富な担当者がこんなにスピーディに仕上げるのだな。と。
この時の商品の説明とはいったいなんでしょうか?
エアコン?取り付け工事?いえ、安心なんです。
元々取り付け工事は主業務ですので、新しい仕組みを作ったわけではありません。普段行っている取り付け工事の様子を動画にすることで、ずっと使える資産を作り出したわけです。こういう発信をしていく事が今後は必要になります。
書く、視る、聴くを全部使って発信することで、比較的簡易にお客さまが欲しているモノ、コトにアプローチすることができます。
是非、みなさんも発信することを実践してみてください。
最後まで読んで頂きありがとうございました。