理想だけの計画は「絵にかいたもち」
※この記事は、「行動できる計画」を作りたい人向けです。
企画書や計画書を見る機会が多いコバヤシ(@BizHack1)です。
実行できない理由は“定量化されていない”から
「副業で稼ぎたい」「痩せたい」など、曖昧な願望では実行できません。
行動の「中身」と「量」が不明確なままだと、結局何をすれば良いのか分からず止まってしまいます。
これは、行動できないのではなく、「行動の定義がない」ことが原因なのです。
曖昧な目標は、まさに“絵にかいたもち”にすぎません。
この記事では、計画は行動目標に落とし込め!定量化・定性化で実行力を上げる方法を解説します。
「目標」と「計画」はセットで考えるべきもの

サン=テグジュペリの名言に学ぶ
「目標を計画に落とし込まなければ、それはただの願い事にすぎない」
この名言は『星の王子さま』の作者として知られるサン=テグジュペリの言葉です。
彼は作家であると同時に、操縦士として命がけの任務を多く経験しました。
空の旅で目的地にたどり着くには、地図や計画が不可欠です。
目標と現実の間には“行動計画”が必要だという、彼の実体験に裏打ちされた言葉です。
曖昧な願望を“実行可能な計画”に変えるには
- 「副業で月3万円」→「1日1,000円、平日2時間作業」
- 「健康的に痩せたい」→「1ヶ月で体脂肪-1%、週4日20分の運動」
これは、曖昧な願望を実行可能な計画に具体化した例です。
このように数値(定量)+行動内容(定性)で具体化することで、初めて実行可能な計画になります。
「定量化」と「定性化」を鍛えるには?

実行可能計画にするには、定量+定性で具体化することが必須と言いましたが、やってみるとなかなか難しいです。
以下の3ステップを試すことで、「定量化」と「定性化」を鍛えることができます。
ステップ1:曖昧な言葉を禁止する
以下に具体例を10個書き出しました。
これを参考にして、曖昧な言葉をNG列に、具体的な言葉をOK列に書き出します。
「見える化」することで、自分にも他人にも伝わる“行動の言葉”になります。
NG例(曖昧) | OK例(具体的) |
---|---|
頑張る | 毎日30分集中する |
早めに対応する | 明日中に返信する |
なるべく多く | 5件以上連絡を取る |
気をつける | 1時間ごとに進捗確認 |
もっと勉強する | 毎日英単語を10個覚える |
健康に気をつける | 週3回20分の運動 |
成果を出す | 月末までに3万円稼ぐ |
時間を有効に使う | タスクを3ブロックに分ける |
きちんとやる | 手順どおり3ステップで処理 |
早起きする | 朝6時にアラームで起きる |
ステップ2:「やった/やってない」が分かる設計にする
TODOツールやアプリをいきなり使いこなすのはハードルが高い人も多いでしょう。
そもそも「何を入れたらいいか分からない」ことがつまずきの原因です。
そのような場合は、5W2Hのフレームを使ってタスクを設計してみるとよいでしょう。
5W2Hタスク設計事例:
項目 | 内容 |
---|---|
What(何を) | 月3万円を稼ぐための副業作業 |
Why(なぜ) | 今月の生活費補填のため |
When(いつ) | 平日20:00〜22:00 |
Where(どこで) | 自宅のPC前で |
Who(誰が) | 自分が |
How(どうやって) | クラウドワークスでライティング |
How much(どのくらい) | 1日1,000円目安、週5日 |
これを一週間やってみるだけで、自分の計画力と実行力の距離がつかめます。
ステップ3:小さな“数値化トレーニング”を習慣化
ステップ2でタスクが具体化されると、身の回りに数値化できる行動が多くあることに気づくはずです。
ステップ3では、これを習慣化します。
- 朝の読書 → 「読んだページ数」を記録
- 会議で発言 → 「話した回数」を記録
- 作業時間 → 「30分」「45分」などタイマー活用
小さく始めて、数字として記録することが「自分の行動を把握する力」になります。
「塵も積もれば山となる」とは、言い得て妙だと思います。
まとめ|“行動できる計画”で目標を「願い事」から救い出そう
夢や目標は、計画がなければ現実にはなりません。
現実にするには、“定量+定性”の行動計画にすることで、目標に近づくことができます。
曖昧な言葉を避け、数字と具体的な行動に置き換える習慣を身につけましょう。
ツールより「考え方」が大事です。
ツールに頼るよりも、まずは紙に書くところから始めるのもおすすめです。
計画を持つ人だけが、願望を現実に変える力を持っています。
今日から、あなたの目標にも“計画”というエンジンをつけてみませんか?
最後まで読んで頂きありがとうございました。
社員研修では、定量化・定性化を“基礎力”として徹底的に教え込んでいます。これが、できる・できないで成長スピードが変わってきます。「報連相ができていない」と感じる部下、あるいはそう言われた経験のある人は、実はこの定量・定性の力が不足しているのかもしれません。