※この記事は、部下に任せた仕事の責任者向けです。
仕事は人に任せることが多いコバヤシ(@BizHack1)です。
今回は、【目的と目標の違い】「レンガを積む3人の男」のたとえが良い理由を説明します。
ラジオ番組 ⇒ #44-目的と目標の違いを表す2つの例え話
目的と目標の違いを説明する
部下に任せた仕事で、やり直しを命じてもOKを出せないことってありませんか?
何度説明しても改善せず、同じことをやっているよう思います。
丁寧さが足りないのかと、1つ1つを説明しても同じ結果になります。
こうなると、いくら我慢強いあなたでも「その仕事を自分でやった方が早い」と思ったり「アイツは能力がない」とネガティブな感覚を持ってしまうかもしれません。
本当にスキル不足からきている問題なのでしょうか?
結論付ける前に
一度「目的と目標の違い」を説明してみては、いかがでしょうか?
目標が目的になっている
目的は、最終的に目指す事柄であり、それをやる意味や意図です。
目標は、目的を達成する為の数値や、なすべき姿、目指すべきしるしです。
目の前の目標を進めていくと、知らぬ間に目的を忘れることが多々あります。
目標を達成するには、やる事が多いですから、仕方がないことかもしれません。
目標が目的になっています。
「目的と目標の違い」を説明するのに、簡単な例え話があります。
説明します。
「レンガを積む3人の男」の例えはわかりやすい
建築現場で3人の男が働いていた。
「何をしているのか?」と聞かれた男たちはこう答えた。
これは、イソップ寓話として目的と目標の例え話です。
彼らに共通しているのは「目標」です。
1日に何個のレンガを積む、何月何日までに完成させるとか、ですね。
では「目的」はどうでしょうか?
数年後の彼らは…
関わる仕事を「自分ごと」なのか「他人ごと」としてとらえるかで大きく変わるという例えです。
この例の場合は「大聖堂の建設」が関わる仕事ですが、何のためにこの仕事があるのかを見いだせないと、「自分ごと」にはならず「他人ごと」になります。
「他人ごと」になると目標に働かされている状態になります。
何をしているのか? | 目的 | 大聖堂を建てること |
---|---|---|
1人目の男「レンガ積んでいる」 | 特になし | 「他人ごと」 |
2人目の男「お金を稼いでいる」 | 食うこと | 「他人ごと」 |
3人目の男「大聖堂を造っている」 | 世の中に役に立つこと | 「自分ごと」 |
シュチュエーションは違えど、同じような話はよくあります。
私の手元にある書籍「働き方の哲学 360度の視点で仕事を考える」の「45目標と目的② 目的の意味性」は、ほぼ同じ解説でした。気になる方は見てみて下さい。
Twitterでわかりやすいと評判の「勇者」の例え
「レンガを積む3人の男」の話をすると「なるほどね」と言われる事がほとんどですが、
仕事を進めていくと、また目的と目標がゴチャゴチャしていきます。
その時に使えるのが、Twitterで目的と目標の違いを上司から教えてもらったというxenoさん(@xeno_37G_Player)の投稿です。
今朝
— xeno (@xeno_37G_Player) May 8, 2018
上司「だから目的と目標がごっちゃなんだって」
私「すみません分かりません」
上「お前が勇者だとして魔王を倒す事が目的になってんだよ」
私「違うんですか?」
上「違うだろ。目的は魔王を倒す事によって得られる世界平和だろ!」
私「…!!すぐ作り直します」
この後めちゃくちゃ捗った。
2018年5月8日の投稿ですが、今でも「目的と目標の違い」を説明するときに助かる例えとして重宝されています。2020年9月24日現在、10.2万件のリツイート、1,187件の引用ツイート、25.8万件のいいねを集めています。
この例えも「とても使えます」
まとめ
部下に仕事を任せると、なかなかOKが出せない時がありますが、目標が目的に入れ変わっているだけかもしれない。という話をしました。
仕事を進めていくと、目の前の仕事量をこなすだけで精一杯になってしまい、目標が目的になってしまい仕事の目的に向かっていないから「OK」を出せないだけかもしれません。
こういう時は「レンガを積む3人の男」や、Twitterの「勇者」の例えを使うと整理しやすくなります。
「他人ごと」ではなく「自分ごと」としてその仕事に取りくめているかで成果は全く違ってきます。
最後まで読んで頂きありがとうございました。