ヘタくそですがゲームがスキなコバヤシ(@BizHack1)です。
どのくらいスキかと言うと、ゲームをつくる側に回っていたほどスキです。
たぶん100本以上は作りました。
プレイはとてもヘタです。
もっぱら上手い人の動画をYouTubeでみたりしています。
さて、メガドライブミニという往年の名機が2019年9月19日に発売されます。されました!
昔の商品ですし、既にライバル会社からは類似商品が発売済みです。
今回は、メガドライブミニの発売が楽しみすぎる【後発商品の売り方を考える】をお話します。
誰かに商品を先に売り出されてもあせらなくても良い
メガドライブ ミニについて説明します。
1980年代から1990年代にかけて発売された家庭用ゲーム機「メガドライブ」の復刻版で、セガゲームス(以下、一部で「セガ」と略記)が2019年9月19日の発売を予定している。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
全42タイトルが収録されたファン必見のハードです。
ファミコンミニを皮切りに復刻ブームになってます。
この復刻ブームの立役者は任天堂です。
「xxxミニ」という商品名が浸透しました。
資産となった商品を再度パッケージ化し、サブ市場での展開をしています。
メイン程の市場規模はありません。
私たちは、小さな会社です。
市場を切り開いたり、競争しても勝てないし相手にされません。
誰かに商品を先に売り出されてもあせらなくても良いです。
お客さんが未体験なものは、受け入れられない
世の中、似たようなものばかりです。
お客さんが体験したことがあるものが多いからです。
- 既に販売実績がある
- コスト回収が終わり利益が出ている
- パッケージ化されている
- お得感がある
受け入れられるものは、こんな感じです。
「xxxミニ」の発売元各社も同じです。
- 既存のお客さん=ファンサービス
- 新規のお客さん=歴史を知ってもらう
このように追加要素もあります。
世の中に無いものをつくるのは、悪くありません。
インパクトがスゴイです。
但し、生活するのに必要なお金+αのお金が出てからにしましょう。
最低限のお金が無いなら続けられません。
お客さんが未体験なものは、受け入れられません。
メガドライブミニの場合
復刻版の競合との位置関係
「xxxミニ」と今回発売されるメガドライブミニの位置をみていきます。
発売済み
- 2016年11月10日 5,980円(税別) 全21タイトル
ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ(ファミコンミニ) - 2017年10月5日 7,980円(税別) 全21タイトル
ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン(ミニスーファミ) - 2018年7月24日 11,500円(税込) 全40タイトル
NEOGEO mini(ネオジオミニ) - 2018年12月3日 9,980円(税抜) 全20タイトル
プレイステーション クラシック(プレステミニ) - 2019年9月19日 6,980円(税抜) 全42タイトル
メガドライブ ミニ(メガドラミニ) - 発売前 2020年3月19日 10,500円(税抜) 全58タイトル
PCエンジン mini
発売予定 → 発売されました!
2019年9月19日 6,980円(税抜) 全42タイトル
メガドライブ ミニ(メガドラミニ)発売前 2020年3月19日 10,500円(税抜) 全58タイトル
PCエンジン mini
4機種が発売済みで、2機種が発売予定です。 → 発売されました!
今回のメガドライブ ミニは、発売順は5番目です。
本日現在、発売が予定されているもので、後ろから2番目です。
興味がある方は、以下の公式サイトを見てください。
※PCエンジン miniの公式サイトは、本日現在情報がありませんでした。発売元のお知らせに情報があったので、掲載しておきます。
元商品の競合との位置関係
「xxxミニ」になった家庭用ゲーム機を年表にしました。
- 1983年7月ファミリーコンピュータ発売
2003年9月販売終了、累積販売台数1,935万台
- 1987年10月PCエンジン発売
1999年6月ソフト供給終了、累積販売台数584万台
- 1988年10月メガドライブ発売
1995年4月生産終了、累積販売台数318万台
- 1990年11月スーパーファミコン発売
2003年9月生産終了、累積販売台数1,717万台
- 1991年7月ネオジオ発売
2004年生産終了、累積販売台数100万台
- 1994年12月プレイステーション発売
2006年3月生産終了、累積販売台数1,941万台
※累積販売台数は、日本国内のもの※PCエンジンの生産終了時期は不明の為、ソフト供給終了を記載
メガドライブは、1988年10月に発売されました。
本日現在、31歳の方が生まれた頃のハードです。
TVCMは、いとうせいこうさんがやっていました。
今回のメガドライブミニのCMも、いとうせいこうさんがやっています。
「ビジュアルショック、スピードショック、サウンドショック」
「時代が求めた16BIT」
がコピーでした。
日本国内ではメチャ売れている訳ではありませんが、海外で2,000万台の累積販売台数を誇ります。
メガドライブファンをメガドライバーと呼んでおり、私もそうでした。
質の高いタイトルがあり、今でも続編が作られています。
当時を知らない方でも、タイトルは知っています。
ただ売れればよいのか?
発売済みの「xxxミニ」は全て売れています。
メガドライブミニも売れるでしょう。
当時のお客さんは350万人、世界を合わせると2,000万人。
これだけの人数がメガドライブを知っています。
厳選された、全42タイトルが収録されているので、遊んだ人も多いでしょう。
欲しかったけれど、お金が足りなくて買えなかった人もいるでしょう。
売れないとは考えにくいです。
ここで1つ考えます。
実は、先に販売されている、プレイステーション クラシック(プレステミニ)ですが、あまり評判がよくありません。
収録タイトルには、問題がありません。
ハードスペックに、問題があります。
プレステミニは、ハード性能が足りていなかったのです。
プレステミニは、ゲームを行うと、コントローラーからの入力が少し遅れて反応します。
これではゲームになりません。
どうやら、中に入っている機械のスペックが足りないようです。
これでは、お客さんからの評判が良くないです。
売れるには売れましたが、これは良くないです。
しっかりした品質は担保しましょう。
高品質でなくても良いです。
担保するのは、お客さんが何を望んでいるのかです。
自分の周りをよく見て、お客さんが体験している事をまとめる
販売していないから、販売実績はない。
と思われるかもしれません。
その場合は、自分のやってきたことや、もっているものを丁寧に書き出しましょう。
その中でお客さんが既に体験している事に合わせればよいです。
それをパッケージとしてどう出すかを考えましょう。
私の場合で見ていきます。
ラジオをやっているので、この音源を販売する。と仮定します。
販売側の特徴とお客さん側の体験は、こんな感じです。
これをパッケージ化して活用方法を出します。
コツは、売上目途が立つまで、コンテンツ作成に時間はかけないことです。
やってしまいがちなのは、売れるかわからないのに、時間を掛けすぎることです。
品質が自己満足にならないようにします。
お客さんが望んでいることは、思っているより少ないです。
販売ルートや宣伝方法を記録して、ひたすら改善しましょう。
まとめ
やることは、2個です。
- お客さんにきちんと届ける
- お客さんが望んでいる品質担保する
これができれば良いです。
私たちは、小さな規模です。
市場に大きなインパクトは与えません。
誰かに商品を先に売り出されてもあせらなくても全然良いです。
余談:注文したので、来るのが楽しみです。 → 来たので楽しんでます!
「xxxミニ」の市場は、サブ市場です。
メイン市場ではないので、席取りをしていません。 後発だろうが2、3年以内に発売できれば売れます。
現に、amazonでも転売屋さんがたくさんいます。 セガさんも頑張って仕入してくれているみたいです。
私も8月6日に入荷したようで、無事予約できました。発売日が楽しみです!
ちなみに本日みてみると、コントローラー2個セットは転売屋さんからになっていました。入荷するかどうかわかりませんが、気になった方はチェックしてみてください。
→ 来ました!
おまけ:メガドライブミニ全42タイトル一覧
全42タイトルの一覧表載せました。興味のある方は見てください!
個人的には、アドバンスド大戦略、バハムート戦記、ゲイングランド、ヘルツォーク・ツヴァイが欲しかったです。
※見出しの+を押すと開きます
ID | タイトル名 | 発売時期 | メーカー名 |
1 | スペースハリアーII | 1988年10月 | セガ |
2 | 大魔界村 | 1989年8月 | セガ |
3 | ザ・スーパー忍 | 1989年12月 | セガ |
4 | ゴールデンアックス | 1989年12月 | セガ |
5 | 重装機兵レイノス | 1990年3月 | メサイヤ |
6 | サンダーフォースIII | 1990年6月 | テクノソフト |
7 | コラムス | 1990年6月 | セガ |
8 | 武者アレスタ | 1990年12月 | 東亜プラン |
9 | レッスルボール | 1991年2月 | ナムコ |
10 | レンタヒーロー | 1991年9月 | セガ |
11 | スーパーファンタジーゾーン | 1992年1月 | サンソフト |
12 | シャイニング・フォース ~神々の遺産~ | 1992年3月 | セガ |
13 | アリシアドラグーン | 1992年4月 | ゲームアーツ |
14 | ランドストーカー ~皇帝の財宝~ | 1992年10月 | セガ |
15 | ソニック・ザ・ヘッジホッグ2 | 1992年11月 | セガ |
16 | アイラブ ミッキー&ドナルド ふしぎなマジックボックス | 1992年12月 | セガ |
17 | ベア・ナックルII 死闘への鎮魂歌 | 1993年1月 | セガ |
18 | スノーブラザーズ | 1993年5月 | テンゲン |
19 | スラップファイト | 1993年6月 | テンゲン |
20 | ロード・ラッシュII | 1993年7月 | EAビクター |
21 | ガンスターヒーローズ | 1993年9月 | セガ |
22 | ストリートファイターIIダッシュプラス CHAMPION EDITION | 1993年9月 | カプコン |
23 | パーティークイズ MEGA Q | 1993年11月 | セガ |
24 | ダイナブラザーズ2 | 1993年12月 | CRI |
25 | ファンタシースター ~千年紀の終りに~ | 1993年12月 | セガ |
26 | VAMPIRE KILLER(バンパイアキラー) | 1994年3月 | KONAMI |
27 | タントアール | 1994年4月 | セガ |
28 | モンスターワールドIV | 1994年4月 | セガ |
29 | ロードモナーク とことん戦闘伝説 | 1994年6月 | セガ |
30 | ハイブリッド・フロント | 1994年7月 | セガ |
31 | ダイナマイトヘッディー | 1994年8月 | セガ |
32 | ラングリッサーII | 1994年8月 | メサイヤ |
33 | 魂斗羅 ザ・ハードコア | 1994年9月 | KONAMI |
34 | 幽☆遊☆白書 ~魔強統一戦~ | 1994年9月 | セガ |
35 | ロックマンメガワールド | 1994年10月 | カプコン |
36 | ぷよぷよ通 | 1994年12月 | コンパイル |
37 | ストーリー オブ トア ~光を継ぐ者~ | 1994年12月 | セガ |
38 | ゲームのかんづめ お徳用 | 1995年6月 | セガ |
39 | コミックスゾーン | 1995年9月 | セガ |
40 | 魔導物語 I | 1996年3月 | コンパイル |
41 | ダライアス | 2019年9月 | タイトー |
42 | テトリス | 2019年9月 | セガ |
※発売日順掲載。発売時期、メーカー名は当時のもの※ダライアス、テトリスは、初となる新作タイトル ←スゴイ!! ※収録タイトルは日本国内版のもの
参考文献・出典
- 小山友介、日本デジタルゲーム産業史 ファミコン以前からスマホゲームまで、人文書院、2016年
- ゲーム売上定点観測
最後まで読んで頂きありがとうございました。