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メガドライブミニの発売が楽しみすぎる【後発商品の売り方を考える】

少人数経営のデザイン
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この記事は約11分で読めます。
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ヘタくそですがゲームがスキなコバヤシ(@BizHack1)です。

どのくらいスキかと言うと、ゲームをつくる側に回っていたほどスキです。
たぶん100本以上は作りました。

プレイはとてもヘタです。
もっぱら上手い人の動画をYouTubeでみたりしています。

さて、メガドライブミニという往年の名機が2019年9月19日に発売されます。されました!
昔の商品ですし、既にライバル会社からは類似商品が発売済みです。

今回は、メガドライブミニの発売が楽しみすぎる【後発商品の売り方を考える】をお話します。

BizHack MEDIA Vol.4| 2019.10.01,08/2019年10月01,08日配信「第4回放送」
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誰かに商品を先に売り出されてもあせらなくても良い

メガドライブ ミニについて説明します。

1980年代から1990年代にかけて発売された家庭用ゲーム機「メガドライブ」の復刻版で、セガゲームス(以下、一部で「セガ」と略記)が2019年9月19日の発売を予定している。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

全42タイトルが収録されたファン必見のハードです。
ファミコンミニを皮切りに復刻ブームになってます。

この復刻ブームの立役者は任天堂です。
「xxxミニ」という商品名が浸透しました。
資産となった商品を再度パッケージ化し、サブ市場での展開をしています。
メイン程の市場規模はありません。

私たちは、小さな会社です。
市場を切り開いたり、競争しても勝てないし相手にされません。

誰かに商品を先に売り出されてもあせらなくても良いです。

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お客さんが未体験なものは、受け入れられない

世の中、似たようなものばかりです。
お客さんが体験したことがあるものが多いからです。

  • 既に販売実績がある
  • コスト回収が終わり利益が出ている
  • パッケージ化されている
  • お得感がある

受け入れられるものは、こんな感じです。
「xxxミニ」の発売元各社も同じです。

  • 既存のお客さん=ファンサービス
  • 新規のお客さん=歴史を知ってもらう

このように追加要素もあります。

世の中に無いものをつくるのは、悪くありません。
インパクトがスゴイです。

但し、生活するのに必要なお金+αのお金が出てからにしましょう。
最低限のお金が無いなら続けられません。

お客さんが未体験なものは、受け入れられません。

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メガドライブミニの場合

メガドライブミニの場合のイメージ画像

復刻版の競合との位置関係

「xxxミニ」と今回発売されるメガドライブミニの位置をみていきます。

発売済み

発売予定 → 発売されました!

  • 2019年9月19日 6,980円(税抜) 全42タイトル
    メガドライブ ミニ(メガドラミニ)
  • 発売前 2020年3月19日 10,500円(税抜) 全58タイトル
    PCエンジン mini

4機種が発売済みで、2機種が発売予定です。 → 発売されました!
今回のメガドライブ ミニは、発売順は5番目です。
本日現在、発売が予定されているもので、後ろから2番目です。

興味がある方は、以下の公式サイトを見てください。
※PCエンジン miniの公式サイトは、本日現在情報がありませんでした。発売元のお知らせに情報があったので、掲載しておきます。

元商品の競合との位置関係

「xxxミニ」になった家庭用ゲーム機を年表にしました。

「xxxミニ」になった家庭用ゲーム機
  • 1983年7月
    ファミリーコンピュータ発売

    2003年9月販売終了、累積販売台数1,935万台

  • 1987年10月
    PCエンジン発売

    1999年6月ソフト供給終了、累積販売台数584万台

  • 1988年10月
    メガドライブ発売

    1995年4月生産終了、累積販売台数318万台

  • 1990年11月
    スーパーファミコン発売

    2003年9月生産終了、累積販売台数1,717万台

  • 1991年7月
    ネオジオ発売

    2004年生産終了、累積販売台数100万台

  • 1994年12月
    プレイステーション発売

    2006年3月生産終了、累積販売台数1,941万台

※累積販売台数は、日本国内のもの※PCエンジンの生産終了時期は不明の為、ソフト供給終了を記載

メガドライブは、1988年10月に発売されました。
本日現在、31歳の方が生まれた頃のハードです。

TVCMは、いとうせいこうさんがやっていました。
今回のメガドライブミニのCMも、いとうせいこうさんがやっています。

「ビジュアルショック、スピードショック、サウンドショック」
「時代が求めた16BIT」

がコピーでした。
日本国内ではメチャ売れている訳ではありませんが、海外で2,000万台の累積販売台数を誇ります。
メガドライブファンをメガドライバーと呼んでおり、私もそうでした。

質の高いタイトルがあり、今でも続編が作られています。
当時を知らない方でも、タイトルは知っています。

実は、セガは、SG-1000やMarkIIIというハードをファミコンと同時期に販売しています。結果は惨敗です。販売台数は70万台を超えており、ファミコン以前の時代では十分な成果でした。如何にファミコンがすごかったがわかります。

ただ売れればよいのか?

発売済みの「xxxミニ」は全て売れています。
メガドライブミニも売れるでしょう。

当時のお客さんは350万人、世界を合わせると2,000万人。
これだけの人数がメガドライブを知っています。

厳選された、全42タイトルが収録されているので、遊んだ人も多いでしょう。
欲しかったけれど、お金が足りなくて買えなかった人もいるでしょう。

売れないとは考えにくいです。

ここで1つ考えます。

実は、先に販売されている、プレイステーション クラシック(プレステミニ)ですが、あまり評判がよくありません。
収録タイトルには、問題がありません。
ハードスペックに、問題があります。
プレステミニは、ハード性能が足りていなかったのです。

プレステミニは、ゲームを行うと、コントローラーからの入力が少し遅れて反応します。
これではゲームになりません。
どうやら、中に入っている機械のスペックが足りないようです。

これでは、お客さんからの評判が良くないです。
売れるには売れましたが、これは良くないです。

しっかりした品質は担保しましょう。
高品質でなくても良いです。
担保するのは、お客さんが何を望んでいるのかです。

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自分の周りをよく見て、お客さんが体験している事をまとめる

自分の周りをよく見て、お客さんが体験している事をまとめるのイメージ画像

販売していないから、販売実績はない。
と思われるかもしれません。

その場合は、自分のやってきたことや、もっているものを丁寧に書き出しましょう。
その中でお客さんが既に体験している事に合わせればよいです。
それをパッケージとしてどう出すかを考えましょう。

私の場合で見ていきます。
ラジオをやっているので、この音源を販売する。と仮定します。

販売する音源の特徴
  • 収録音源がある
  • 話しているので、文章の行間を補うことができる
  • 音源の内容は、ブログ記事である
お客さんの体験
  • YouTubeなどで聞きなれている
  • 情報の集め方が早いが、判断には吟味が必要
  • 記事やブログは見慣れている

販売側の特徴とお客さん側の体験は、こんな感じです。
これをパッケージ化して活用方法を出します。

パッケージ化して活用
  • 収録音源を単体・10本セットで、note・自社websiteで販売する
  • 収録音源を動画にしてYouTubeにあげ、宣伝する
  • 収録音源、動画でコースをつくり、オンラインセミナーを開く

コツは、売上目途が立つまで、コンテンツ作成に時間はかけないことです。
やってしまいがちなのは、売れるかわからないのに、時間を掛けすぎることです。

品質が自己満足にならないようにします。
お客さんが望んでいることは、思っているより少ないです。

販売ルートや宣伝方法を記録して、ひたすら改善しましょう。

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まとめ

やることは、2個です。

  • お客さんにきちんと届ける
  • お客さんが望んでいる品質担保する

これができれば良いです。

私たちは、小さな規模です。
市場に大きなインパクトは与えません。

誰かに商品を先に売り出されてもあせらなくても全然良いです。

余談:注文したので、来るのが楽しみです。 → 来たので楽しんでます!

「xxxミニ」の市場は、サブ市場です。
メイン市場ではないので、席取りをしていません。 後発だろうが2、3年以内に発売できれば売れます。

現に、amazonでも転売屋さんがたくさんいます。 セガさんも頑張って仕入してくれているみたいです。

私も8月6日に入荷したようで、無事予約できました。発売日が楽しみです!

ちなみに本日みてみると、コントローラー2個セットは転売屋さんからになっていました。入荷するかどうかわかりませんが、気になった方はチェックしてみてください。

→ 来ました!

アマゾンでみてみる

おまけ:メガドライブミニ全42タイトル一覧

全42タイトルの一覧表載せました。興味のある方は見てください!
個人的には、アドバンスド大戦略、バハムート戦記、ゲイングランド、ヘルツォーク・ツヴァイが欲しかったです。
※見出しの+を押すと開きます

IDタイトル名発売時期メーカー名
1スペースハリアーII1988年10月セガ
2大魔界村1989年8月セガ
3ザ・スーパー忍1989年12月セガ
4ゴールデンアックス1989年12月セガ
5重装機兵レイノス1990年3月メサイヤ
6サンダーフォースIII1990年6月テクノソフト
7コラムス1990年6月セガ
8武者アレスタ1990年12月東亜プラン
9レッスルボール1991年2月ナムコ
10レンタヒーロー1991年9月セガ
11スーパーファンタジーゾーン1992年1月サンソフト
12シャイニング・フォース ~神々の遺産~1992年3月セガ
13アリシアドラグーン1992年4月ゲームアーツ
14ランドストーカー ~皇帝の財宝~1992年10月セガ
15ソニック・ザ・ヘッジホッグ21992年11月セガ
16アイラブ ミッキー&ドナルド
ふしぎなマジックボックス
1992年12月セガ
17ベア・ナックルII 死闘への鎮魂歌1993年1月セガ
18スノーブラザーズ1993年5月テンゲン
19スラップファイト1993年6月テンゲン
20ロード・ラッシュII1993年7月EAビクター
21ガンスターヒーローズ1993年9月セガ
22ストリートファイターIIダッシュプラス
CHAMPION EDITION
1993年9月カプコン
23パーティークイズ MEGA Q1993年11月セガ
24ダイナブラザーズ21993年12月CRI
25ファンタシースター ~千年紀の終りに~1993年12月セガ
26VAMPIRE KILLER(バンパイアキラー)1994年3月KONAMI
27タントアール1994年4月セガ
28モンスターワールドIV1994年4月セガ
29ロードモナーク とことん戦闘伝説1994年6月セガ
30ハイブリッド・フロント1994年7月セガ
31ダイナマイトヘッディー1994年8月セガ
32ラングリッサーII1994年8月メサイヤ
33魂斗羅 ザ・ハードコア1994年9月KONAMI
34幽☆遊☆白書 ~魔強統一戦~1994年9月セガ
35ロックマンメガワールド1994年10月カプコン
36ぷよぷよ通1994年12月コンパイル
37ストーリー オブ トア ~光を継ぐ者~1994年12月セガ
38ゲームのかんづめ お徳用1995年6月セガ
39コミックスゾーン1995年9月セガ
40魔導物語 I1996年3月コンパイル
41ダライアス2019年9月タイトー
42テトリス2019年9月セガ

※発売日順掲載。発売時期、メーカー名は当時のもの※ダライアス、テトリスは、初となる新作タイトル ←スゴイ!! ※収録タイトルは日本国内版のもの

参考文献・出典

  • 小山友介、日本デジタルゲーム産業史 ファミコン以前からスマホゲームまで、人文書院、2016年
  • ゲーム売上定点観測

最後まで読んで頂きありがとうございました。

編集後記

私は、ゲーム開発といういわゆるクリエイティブ職でした。クリエイティブなのはいいのですが、全く無いものを作ろうとする雰囲気がありました。当然失敗することがほとんどです。新しすぎて、お客さんに届かないことが多かったです。作り手としては、面白いですが、、、appleのジョブス氏がいっていた、少し未来を取り入れる。が正解だと思います。

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