2019年7月1日(月)の17:00~からラジオの収録をしました。私コバヤシと相方の沢田でやる、”BizHack MEDIA(ビズハック メディア)”という番組のデビュー収録です。
全く緊張していないように見える。と担当のPAさん(Public Address:パブリック・アドレスの略称で音響担当の意味)に言われましたが、自宅に帰ってから、すぐに爆睡したので、疲れていたことは、間違いないと思います。
今回はこのデビュー収録の様子を元に段取りの仕事術として、ご紹介したいと思います。
はじめての仕事は、段取りがすべて
仕事では、段取りが重要です。特にはじめての時はとっても重要です。
オリンピックは、開催が20日程度で準備4年かかっています。明治の教育制度は、小学校の数が20,017校※1)で、準備7年だそうです。
2020年東京オリンピックは、7月24日(金)~8月9日(日)までの17日間ですし、2018年時点での小学校数は19,892校※2)と並ぶ数まで持ってきていたようです。
- ※1)四 小学校の普及と就学状況:文部科学省 明治7年(1874年)より
- ※2)文部科学統計要覧(平成31年版)4.小学校 (Excel:96KB)より
2020年東京オリンピックは、207国(予定)。教育制度は、1国と調整する機関の数が違うので、必然的に実施期間が短くなっているのだと思います。
なんでも”はじめて”はあるものです。こういう大きなものごとと比べてみると、段取りありきだと思います。
準備することで、発生する事柄に気づき、改善しやすい
オリンピックでは、各国や自国各官公省庁との調整、競技場の建設・整備、交通機関やホテルなどのインフラ整備、チケット販売、etc。。。段取り一杯です。
明治の教育制度は、明治5年(1872年)には学費の無償化(=今の義務教育の元)しています。新たに学校建設すると間に合わないので、寺子屋(40%)や寺院(30%)を流用するなどで数をそろえたようです。現在は少子化で、小学校の数は減りましたが、それでも今と同じ数を早々と実現しているのには、驚きです。もっとも富国強兵、欧米諸国に追いつけ追い越せでしたので、強い軍隊を早期につくる。という動機がハッキリしていたから。ですが。
教育レベルが高ければ、上官の命令が理解できる。読み書きできなければ、理解することができないから、実行に移せない。ですので。
やることは一杯あります。目標設定と実施期間、掛かる費用を算出して、やる事だして、不要なものはやらない事にして、くっつければできることはくっつけて、再度見直して、問題があれば改善策を出して、実行する。これの繰り返しです。
何が問題かがわかれば、課題になるので必ず解決します。
何度も発生するのか、それとも一度きりなのかで、やり方は違いますがが、何度も発生することをルーティン化するのがお勧めです。
はじめてのラジオ収録。この時やった段取り。
収録は、これから毎回発生します。何度も発生することなので、進行表をつくりました。CUE(キュー)シートと名付けました。
なるだけ簡単にしたいので、A4サイズで1~2枚程度に収めたいところです。3個くらいの要素を書き出し、Googleドキュメントで共有できるようにして整形します。
- 出演者や放送日、収録日などの固定情報
- 当日の時間、しゃべる内容などの進行情報
- ゲストさんなど第3者情報
Googleドキュメントで共有できるようにしたのは、、”BizHack MEDIA”は、2名で進行するため、相方との合わせが必要だからです。
これをもとに、収録日当日の様子をまとめました。
- 前日CUEシート作成と合わせ方考察
Googleの画像検索で、それらしいものを2、3個集めました。パッとみて、たくさん書いてあるな。と思うものは、理解する知識がないので選びません。シート作成と相方との合わせ方を考えるのに60分くらいかかりました。
- 当日9:00いつもの週次SkypeMTG
昨日CUEシートを作ったよ、色ついているところに言葉いれるようにしたので、いれておいてね。収録前に対面であわせとこう。本編部分は、話題にすることなどを箇条書きで書いておいて、場の雰囲気に合わせてチョイスしよう。と10分くらい会話。
- 16:30対面での合わせ
2人で当日進行を1回通してみました。CUEシートみると、沢田が情報をいれておいてくれたので、何をするかがわかりました。10分くらい練習しました。余った時間は、おしゃべりしていました。
- 17:00ブース入り
「はじめまして。よろしくお願いします。」と挨拶のあと、簡単な打ち合わせ。特に質問もなく、イントロ~本編部分までの1回(CUEのタイミングを計るため)の通し練習。10分くらいです。
その後収録。30分です。
収録後、ガイドライン説明や次回の予約方法などをきき、あっという間に終わりました。20分くらいです。18:00には終わっていました。
上手にできたかどうかは、今後収録数が増えれば、勝手にある程度、今より上手になると思うので、今は気にしていません。
段取りしないと、シンドイ。段取りして、楽にする。
段取りとして使った時間は、全部で90分です。
スームズに出来ました。あっという間に終わるのは、段取りが頭にイメージ出来ているからです。直接あってみないとわからないことは当然あります。その時は、元にイメージしているものとの違いをみます。その違いを補正すれば微調整で済みます。緊張はしますが、焦らないです。
焦らなければ、落ち着いているので、冷静に判断が出来ます。楽になります。
今回の場合は、CUEのタイミングがわかりませんでした。他の番組の音源を聴いても、PAさんとのやりとりまではわかりません。実際にお聞きしないとわからない事です。お会いできるのが、ブースに入った後でしたので、その時に話して、イントロ~本編部分までの1回の通し練習をすることになりました。これで経験できたので、あとはCUEシートに沿ってやっていくだけです。
収録は、今後何度もやります。今回使った90分の段取りで、とても楽になりそうです。いつでも構成することができるフォーマットができました。
段取りができるようになると、こんな事も変わってきます。
- セミナーの講義を全部聴いてからやる
- ハウツー本を全部読んでからやる
どういうことかと言うと、講義が全部終わるまでや本を完読してから、がなくなり、途中でも実行し始めます。段取りなしとありの場合は、復習型と予習型と定義しました。
- 段取りなし=復習型:勉強しよう、情報を集めよう
- 段取りあり=予習型:何を勉強するか決める、何の情報を集めるか決める
最近の教育でも予習型が重視されつつあるそうです。大学の授業でも聴いてからやるのではなく、先に何するのかを決めておき、問題点を明確化し課題に落とし込む方に舵取りされています。プログラミングのスクールでもこのタイプが増えています。段取りなしの時は、~しようという希望であり、段取りありの時は、何をするのか決めるので、復習と予習に似ているからです。
はじめての時はまだ、形にはなっていないので、穴だらけでも構いません。メモや音声で残しておきます。少しずつ少しずつ、やっていくことで、物事の本質に近づきます。点が線になる感じです。綿密な準備は不要です。
結果的にこの方が、シンドクならないです。自分の知識・体験が大したことない状態から積み上げていく感じですので、やろうと思ってもやれないのがミソです。
私も以前は、段取りやんなくて、結局シンドクなりました。時間使ったのに、上手くできなかった。とハジかくわけです。感情の話で、中身の話ではないのにです。皆さんは、精神的にキツくならずに肉体的にキツイ方が、ゴハンやお酒がおいしいですし、お風呂に入っても気持ちがいい。よく眠れるので、こっちにしましょう。
段取りして、仕事の中身に集中する
はじめのての物事は、段取りがわからないものです。ここでまごつく事をなるだけ避けましょう。本当に大事なのは、その仕事の中身です。大事な事に集中しましょう。
読む練習も大事ですが、この時に行うことではありません。日々の練習で良いです。私は、講義の中でボイトレ受けましたが、腹式呼吸のやり方が分からず、ちんぷんかんぷんでした。教えていただいた、基本部分だけ毎日やることにして1年くらいやれば少しはわかると思います。もう体で覚えた方が早いものは、そうするようにしています。何も考えないがコツです。
段取り8割とよく言われますが、私は9割でもよいのでは?と考えます。実際に実行するときの詳細な行動は、慣れないとわからないのでここは含みません。そうではなく、分からない時にだれに聞けば良いのかなど、段取りして特定しておかないと次のアクションに繋がりません。2割もわからないと大変です。
それよりは、中身を充実させることに時間を割きましょう。皆さんは、段取り上手になります。
最後まで読んで頂きありがとうございました。