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届書作成プログラムで、正しくてもエラーSE99001が出る原因

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この記事は約7分で読めます。
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※この記事は、届書作成プログラムを使っている人向けです。

SE99001で困ったコバヤシ(@BizHack1)です。

日本年金機構が無料で提供している「届書作成プログラム」は、使用頻度の高い届書を作成し、電子申請出来るので便利ですが、正しく使っていても「SE99001」が返ってきて困る事があります。

今回は、届書作成プログラムで、正しくてもエラーSE99001が出る原因を紹介します。

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「届書作成プログラム」とは?

届書作成プログラム」とは、日本年金機構が無料で提供している、届書を作成・電子申請出来るソフトウェアです。

「届書作成プログラム」で申請可能な届書
  • 資格取得届
  • 資格喪失届
  • 算定基礎届
  • 月額変更届
  • 賞与支払届
  • 被扶養者(異動)届
  • 国民年金第3号被保険者関係届

2023年1月現在、ソフトウェアはWindows95あたりのUIで、4Kモニターでみると文字が小さく使い勝手はすこぶる悪いですが、GビズIDに対応していているので、総務担当者にとって一般的な届書業務をこなすにはトータルバランスが良いといえます。

関連記事:【GビズIDで何ができる?】登録のやり方を説明【今後に期待】

関連記事:GビスID(電子申請)で何ができる?【算定基礎をやってみました】

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SE99001が出る原因

SE99001が出る原因は「プログラムが異常終了した時」ですが、プログラムの仕様を知らないとドツボにハマります。

というのは、過去3ヶ月に申請や申請状況がない場合もSE99001が返ってくるからです。

どういうことか説明します。

発生原因はどこにも書かれていない

「届書作成プログラム」を起動すると「起動メニュー」が立ち上がります。

「届書作成プログラム」の「起動メニュー」画面

ここで「届出書の申請・申請状況の申請」を押すと認証方法を問われるので、選択した認証方法でログインします。

「届書作成プログラム」の「認証方法選択」画面
ここではGビズIDを選択

過去に申請や申請状況のデータがない場合、以下の画面が返ってきます。

「届書作成プログラム」の「SE99001」画面
メッセージID:SE99001、異常終了しました、エラー情報(0053 0119 00000999)が表示される

メッセージ通りヘルプをF1キーを押して呼び出しても、

「届書作成プログラム」の「ヘルプ」画面

「ヘルプデスクへ連絡して指示に従ってください。」
と書かれているだけで原因がわかりません。

公式サイトで情報を探しても見当たりませんし、ヘルプに書かれている「ヘルプデスク」を検索してもそんな文言は見当たりません。

発生原因はどこにも書かれていません。

3ヶ月経過でデータが削除され、データがないから「異常終了」

「届書作成プログラム」は、ローカル上(自分のPC)にデータ保存しますから、自分で削除しない限り存在していると思いますが、実は、3ヶ月経過でデータを削除する仕様です。

最終提出日で判定
期間中に何らかの提出をすれば、そこから3ヶ月になります。

削除されないデータ
作成途中のデータ「.jkk」は削除されません。

という訳で、呼び出すデータがないからプログラムからみると「異常終了」になる訳です。

ログイン情報の保持は3時間

また「ログイン情報の保持は3時間」という事も紹介しておきます。

というのも、一旦先の状態になった後「届書作成プログラム」を終了し、再度起動してから「起動メニュー>先と同じ認証方法を選択>届出書の申請・申請状況の申請」を押すと、すぐにSE99001が出ます。

一見、認証方法でもSE99001が出ているように見えますが、そうではなく、サーバー側にログイン情報が保持されたままになっている為、ログイン入力画面が出ないのです。

「届書作成プログラム」は、SE99001のような異常終了が返ってきても、ログアウトする処理がないので、ログインしてから3時間経過後にアクセスすると元の挙動に戻ります。

これを知っておくと、以下のような時間の浪費を避けることが出来ます。

例)GビズIDでスマホアプリでの認証をしている場合
  • アプリバージョンが古いかもしれない → アプリストアで最新版かどうかの確認
  • GビズID側で不具合が出ているのかも知れない → GビズIDの公式サイトで情報を探す

サーバーアクセスが多い時

もう1つ「サーバーアクセスが多い時」も発生頻度が高いようです。

以前「算定基礎届」の提出時期に(=繁忙期)にサーバー負荷による、エラーが頻発した事がありました。

関連記事:【算定基礎の電子申請】エラー多発。申請ステータスが進まない時の対処方法【GビズID+届書作成プログラム】

この時も電話問合せし「提出書類を相手に目視確認してもらった」というデジタルの意味が全くない顛末でした。

仕様がどうのというより、要因が多すぎて先方も「何が原因か不明」な状態で「電話がなりっぱなし」との事です。

  • サーバーアクセスを停止する
  • ホームページにお知らせを出す

など、運営が回っていないようなので、繁忙期は頻発するようです。

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日本年金機構への問合せ方法

日本年金機構への問合せ方法は、以下になります。

日本年金機構への問合せ方法

メールはなく、電話かチャットになります。

また、電話(ナビダイヤル)は、210秒毎(3分30秒)に追加料金がかかりますので、質問事項をまとめておくと良いです。

チャットでも解決しない(2023/01/30現在)

以前はなかった、チャットについて使用感を紹介します。
今回の「SE99001についてどう回答するのか?」を見てみます。

相談チャット総合窓口(対話形式により自動で対応するサービス)にアクセスし、[相談チャット総合窓口]を押します。

日本年金機構の「相談チャット総合窓口」公式ページ画像

「同意事項」の[はい]を押します。

相談チャット総合窓口の「同意事項」画面

「該当業務選択」の[電子申請]を押します。

相談チャット総合窓口の「業務選択」画面

「選択肢」から[よくある質問を探す]を押します。

相談チャット総合窓口の「カテゴリ選択[よくある質問を探す]」画面

「届出作成プログラムについて(エラーメッセージに関するお問い合わせ)」がありました!

相談チャット総合窓口の「カテゴリ選択[届出作成プログラムについて(エラーメッセージに関するお問い合わせ)]」画面

押してみます。

相談チャット総合窓口の「自由入力ナビ」画面

エラーコードorエラーメッセージで例文付きでガイドしてくれるので「SE99001」と入力します。

相談チャット総合窓口の「自由入力ナビ」後の「カテゴリ選択[「メッセージID:~場合は?]」画面

[「メッセージID:~場合は?]を押すと、概要が説明され、ねんきん加入者ダイヤル(日本年金機構電子申請・電子媒体申請照会窓口)にリンクが貼ってあります。

詳細は書かれていないので、電話するしかありません…。

相談チャット総合窓口の「結果」と「回答が正しいかったかを問う」画面

役に立っていないので[いいえ]を押すと、選択肢のアンケートが出ます。

相談チャット総合窓口の[いいえ]選択後の「アンケート選択」画面
アバターの女性が申し訳なさそうな表情を浮かべてくれる。

[探していた内容だったが解決しなかった]を押すと、アンケートのお礼と他の質問がないかを促してくれます。

相談チャット総合窓口のアンケート選択後の「他の質問を促す」画面
アバターの女性は、ずっと申し訳なさそうな表情なのが救い。UIは優秀といえる。

という訳で今は役に立ちませんでした。

「届出作成プログラム」の設計変更で使いやすい仕様になれば、知見が貯まってくるので、今後は改善されるかも知れません。

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まとめ

今回は「届書作成プログラム」でSE99001が出る原因を紹介しました。

過去3ヶ月に申請や申請状況がない場合、SE99001が返ってきます。

「届書作成プログラム」が過去のデータを削除する為、プログラムからみると参照するデータがないから「異常終了」したという訳です。

仕様を知ると確かにそうですが、これは電話で問い合わせしないと、知りようがない情報です。

また、認証で一度ログインすると、3時間はログインされっぱなしになります。

同じ手順で「届出書の申請・申請状況の申請」を押し、認証方法を選んでも、3時間はログインされたままですから「ログイン画面」は出ません。

ログインする場面でも「SE99001が出た」という訳ではないので安心して下さい。

このように、ソフトウェアが低品質なので「算定基礎届」のように提出時期が決まっている繁忙期は、ソフトウェア側、サーバー側それぞれで複数の要因が重なり、エラーが頻発するかも知れません。

「届書作成プログラム」は、他の公的アプリに比べてUIやUXがまだまだで、使いやすいとはいえませんが、紹介した原因を知っておくと時間の浪費を避けられます。

参考にして下さい。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

編集後記

チャット含めどこにも情報がないので「届書作成プログラム」を再インストールしたり、他のソフトウェアを停止するなども試した上で、結局電話問合せしました。オペレーターの方から仕様を聞くと理解出来ましたが、せめてタイムアウトエラーや「参照データがありません。プログラムは3ヶ月で自動削除する場合があります。」など文言切り分けくらいはないのですか?と尋ねると「わかりにくくてスミマセン」と謝罪され気の毒に思いました。以前起きた「算定基礎届」のようなエラー多発は解消出来ましたか?の回答は「起こるかも…」でしたので、まぁ気長にやっていこうと思いました。

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