これは、エンジニアの会社をやっている若手経営者の方との経営会議での話です。
インプットとアウトプットの時間を累積で表し、その量を確認することで、評価基準を作る。
という話で盛り上がりました。
経営指標でも使う移動年計と同じような考え方です。
累積で物事を見ると、誤差が少ないです。
今回は、なぜ累積で見る方が良いのか見ていきます。
時間計測も累積で見るべき
経営指標のツールとして移動年計を使うことがあります。
グラフ化することで中長期の業績や傾向を把握できるからです。
なじみのある経営者の方も多いと思いです。
ご存知なければ、この機会に知ってください。
移動年計とは、該当月の売上に過去11ヵ月分の売上を加算した直近1年分の合計額です。
累積で見る為、グラフ化するとゆるやかなカーブになります。
上向き下向きで、わかりやすく把握することができます。
これと同じ考えで、時間計測も累積で見るべきです。
月々の変動に影響されず傾向が把握できる
以下の2つが良く使う経営指標のツールです。
- 月次推移表=同年当月対比
- 移動年計グラフ=中長期の業績把握
2つツールの特性がわかればよいので、ざっくり説明します。
月次推移表は、同年当月対比が簡単に把握できます。
反面、中長期では良くなっているのか、悪くなっているのか把握できません。
移動年計グラフは、同年当月対比は把握できません。
反面、中長期では良くなっているのか、悪くなっているのか簡単に把握できます。
移動年計グラフは、月々の変動に影響されず傾向が把握できる特性を持ちます。
これを使わない手はありません。
教育事業を立ち上げ準備をしているHさん
若手経営者の方は、Hさんです。
エンジニアとして活躍しながら、大学で非常勤講師もしています。
彼は、教育事業を立ち上げようと準備しています。
以下の後者のスタイルでエンジニアの育成を考えています。
- スクール型
- 自己発信型
これは、カリキュラムに依存したスクール型は、今後合わないと考えているからです。
母数の大きい人口増加傾向時代では、とても良いシステムでした。
大学や専門学校も多すぎて大変です。
需要が減り、供給が増えすぎです。
彼曰く、後者の自己発信型は、MIT(マサチューセッツ工科大学)型との事です。
なんだか、それっぽいと私は思いました。
その形を目指すにあたり、教育の評価設計が話題になりました。
参考の1つは、経済産業省のITスキル標準(ITSS)です。
良くできてはいますが、レベル幅が広すぎます。
少人数では中々現実味がありません。
レベル4くらいを5くらいに挙げるのが目標です。
この場合、評価設計もなるべくシンプルにするべきです。
インプット・アウトプット量の多い、少ないくらいがちょうど良いです。
これは、時間は平等の観点からです。
概念としては、とてもシンプルです。
量から質は不変ですので、私も賛成です。
コツコツ積み上げは学習でも基本です。
こんな感じとエクセルの表を見せて頂きました。
月次と累積時間の表です。
これは移動年計と同じでした。
Hさんは、移動年計は知りませんでした。
しかし、月々の変動に影響されず傾向が把握できる事に気付いていました。
教育では、初めから中長期で育成するのが当たり前です。
簡単な計測ツールを使い記録する
まずは、簡単に計測するツールを用意しましょう。
時間計測のアプリやサービスはたくさんあります。
私も計測することが面倒クサイです。
toggl(トグル)というサービスを無料範囲内で利用しています。
ボタン押すだけで、ブラウザとアプリ両方対応しているので、お勧めです。
時間計測するツールが用意できれば、計測していきましょう。
3か月くらいつければ、対前月比が確認できます。
1年分で、累積で確認できます。
2年分で、前年同月対比が確認できます。
金融機関で、最低2期分が必要なのもこの比較が出来れば最低情報が実績として現れるからです。
結局、年単位で記録することになります。
何億回も記録することになります。
極力労力を割かないでください。
記録することには、生産性は全くありません。
時間計測は累積で見るべき、中長期で傾向がわかる
時間計測は累積で見るべきです。
中長期で傾向がわかります。
教育からみると時間計測は累積が当たり前でした。
仕事するには、時間管理は常に必要です。
累積で時間計測して、インプット・アウトプット量のバランスを把握しましょう。
気を付ける事は、年齢や経験により量は変わる事です。
私は今(40代後半)です。
インプット量は深く狭くに留めて、アウトプット量がとても多いバランスです。
あなたの最適なバランスを探り、有効に活用してください。
最後まで読んで頂きありがとうございました。