※この記事は、GビスIDで算定基礎をやりたい人向けです。
GビスIDで算定基礎が終わったコバヤシ(@BizHack1)です。
算定基礎届の提出時期になりました。
7月1日から10日までなので、1月にとったGビスIDを使って電子申請しました。
今回は、GビスID(電子申請)で何ができる?【算定基礎をやってみました】を解説します。
GビスIDで算定基礎を電子申請する
算定基礎の提出時期ですね。
通年通り7月1日~10日までが提出期間です。
私は、算定基礎届を郵送から電子申請に変えてから数年たちます。
使っていたのは、e-Gov(イーガブ)です。
今回からはGビスIDが使えるようになりました。
そこでe-GovからGビスIDに変えてやることにしました。
ちっとも迷わずにです。
「ヤレヤレ、e-Govでやらなくて良いのか」
って、思いました。
私は、なぜe-Govをいやがったのでしょうか?
e-Govは使いにくい!GビスIDはラク(たぶん)
e-Govは「使いにくい」です。
【労働保険の年度更新】電子申請(e-Gov)の使いにくいポイントはココ/使いにくいe-Gov(電子申請)の手順を解説【労働保険の年度更新】で記事にしましたが、とにかく、、、
メンドくさい
のです。
正直、GビズIDを知るまでは、「また、e-Govでやるのか」とげんなりしていました。
⇒ 【GビズIDで何ができる?】登録のやり方を説明【今後に期待】
GビスIDのキャッチコピー(?)は、「行政サービスのログインをラクにする」です。
間違いなければ、とってもラクになるはずです。
ホントにラクなのか、実際に算定基礎を申請してみました!
3つの手順|GビスIDをつかった算定基礎
日本年金機構の電子申請(GビズID)のページにあるように、GビスIDを使った申請方法は2つあります。
1つ目は、「届書作成プログラム」を使って申請データを作成する方法と
2つ目は、自社システム、労務管理ソフトを使って申請データを作成する方法です。
私たちのような1~5人くらいまでの小さな会社は、1つ目の「届書作成プログラム」で十分対応できます。本記事は、これを使った申請手順を解説します。
①GビスIDのアカウントを取得する
まずは、GビスIDのアカウントの取得が必要です。
【GビズIDで何ができる?】登録のやり方を説明【今後に期待】をみてください。
GビスIDの概要、取り方について書いています。
プライムアカウントがあれば、メンバーアカウントは即日発行されます。
代表者以外が担当するならメンバーアカウントをとっておきます。
気をつけるポイントは、スマホや携帯電話がアカウント数だけ必要です。
SMS認証が必要ですから、プライムアカウントと同じ端末では認証できません。
従業員の個人の端末でやるのは、止めておいた方が無難です。
従業員はこの先ずっといるとは限りませんし、今後でてくるサービスも端末認証が増えてくるでしょう。会社で支給する端末などルールが必要かもしれません。
②申請データ(CSV)を作成する
本記事では、算定基礎の書き方は割愛しています。
書き方は、たくさん解説されていますので、ネットでご確認ください。
日本年金機構のホームページから「届書作成プログラム」の最新版をダウンロードします。
以前から届書作成プログラムを使っている方も、最新版に更新しておきましょう。
GビスID対応は令和2年の4月1日から対応しました。
それ以前のものは、GビスIDを選ぶボタンもありません。
「届書作成プログラム」の2020年7月1日現在のソフトウェア環境です。
インストールできたら、起動します。
まずは、算定基礎の書類をつくります。
この方法は、1つずつ手入力ですので、数人程度ならあまり時間はかかりません。
必要であれば、月額変更届などの必要書類も作成します。
数十人とかですと、先に紹介した、「2つ目は、自社システム、労務管理ソフトを使って申請データを作成する方法」の一括でCSVデータで取り込む方が早いです。
プログラムが要求するCSVフォーマット通りにデータが入っていないと読み込むことはできません。
使用している労務管理ソフトやサービスとの整合性が必要ですから知識が必要です。
申請するデータ、CSVファイルのチェックをします。
問題なければ書類の完成です。
この手順は、e-Govの時もおなじです。
CSV形式届書総括表は[印刷]ボタンを押すと印刷できます。
キーボードの[Ctrl]+[Alt]+[Print Screen]でキャプチャーして保存しておいた方が使い勝手は良いかもしれません。
③申請する
いよいよGビズIDが関係してきます。
届書作成プログラムから申請します。
GビズID認証基本情報に法人番号を入れます。
パスワードを設定すると、次回からパスワード入力できるようになります。
[届書の申請]ボタンを押すと、申請データ選択画面になります。
CSVファイルを選択し、CSV形式届書総括票の必要項目に入力します。
申請先である管轄の年金事務所を選択します。
申請者と申請する適用事務所の情報を入力しましょう。
申請者情報は保存しておくと、次回からは呼び出すことができます。
送信する手続きの申請データを確認し申請すると、GビズIDのログイン画面になります。
ここから認証が必要です。
認証方法は2つあります。
1つ目は、アプリ認証でスマホの専用アプリから行います。
2つ目は、SMS認証でGビズID取得時に登録したスマホにワタイムパスワードで行います。
ここでは1つ目のアプリ認証を説明します。
GビズIDアプリをインストールしたスマホに認証リクエストが届きます。
GビズIDアプリを起動すると、[認証する]ボタンがアクティブになっています。
ボタンを押すことで認証されます。
申請完了です!
おつかれさまでした!!
【2021年7月7日追記】本記事執筆時点から1年後に申請したこの段階で、統一性のないエラーが発生しました。対処方法を知りたい方は この記事を読んで下さい。
処理選択画面へ戻り、届書の申請・申請状況をみてましょう。
申請したデータが一覧で表示されます。
私の場合は、即日処理はされませんでした。
翌日にこんなメールが届きました。
「ワンストップサービス?何それ??」
メール本文をみるまでは、迷惑メールだと思っていました。
「ワンストップサービス」って言うのですね。知りませんでした。
届書の申請・申請状況をみると、添付ファイルがありました。
中身は.xmlと.xslのデータ構成で、IE11でみるとレイアウトされた内容で確認できます。
紙の時と同じ「健康保険・厚生年金保険被保険者標準報酬決定通知書」です。
まとめ
GビスIDを使って、算定基礎をやる方法を解説しました。
e-Govより、随分ラクでした。
キャッチコピーに偽りなしと思ったのは私だけではないはす!?
最近のクラウド系の労務管理サービスでは、サービス側でも対応が進んでいます。GビスIDには対応していないので、旧来の電子認証が必要なものがほとんどです。
今はまだ、公民ともバラバラでの対応ですので、整理されるにはもう数年は必要だと思われます。
あなたも、挑戦されてはいかがですか?
最後まで読んで頂きありがとうございました。