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【労働保険の年度更新】電子申請(e-Gov)の使いにくいポイントはココ

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この記事は約7分で読めます。
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※この記事は、労働保険の年度更新を電子申請をやろうとしている人向けです。
e-Govはメンドくさいと思っているコバヤシ(@BizHack1)です。

労働保険の年度更新で、電子申請(e-Gov)でやりました。
ちょっとは、良くなったかな?と淡い期待をもってましたが、
結果は残念。でした。

今回は、【労働保険の年度更新】電子申請(e-Gov)の使いにくいポイントはココを紹介します。

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e-Govの使い勝手は良くない

GビスIDが開始されましたが、労働保険の年度更新は対応していません。
なので、今回もe-Govを使う事になります。
【GビズIDで何ができる?】登録のやり方を説明【今後に期待】
平成31年度労働保険の年度更新を電子申告・納付をe-Govでしました。

他の行政サービスは、だんだん使いやすくなってきています。
e-Govにも期待しました。
【eLTAX-共通納税システム】PCdesk(WEB版)で確認。登録完了です。

でも、

ダメです!

なぜダメなのでしょうか?

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使う側の配慮が全然ない

使う側の配慮が全然ありません。
チラシには、こう書いてあります。

厚生労働省労働保険の申請は、カンタン・年利な電子申請で!!のチラシ
厚生労働省 チラシより

「カンタン・便利な電子申請で!!」とかいてあります。
イヤイヤ、全然簡単ではないです!

なんか、古いです。
使う人にITスキルを求め過ぎな気がします。
システムの作り方にしろ、考え方がwindows95かって思います。

他の行政サービスが良くなってきているので、余計に差異を感じます。
e-Govの利用状況をみてみます。

e-Govの利用状況の数値表
e-Govホームページより(2020年6月20日現在)

増えている事はわかります。

電子申請>ブラウザ経由は、2017年をピークに下がっています。2019年には半分以下まで落ちています。
電子申請>API経由は、圧倒的に増えています。

ブラウザ経由というのは、e-Govそのものを指しており、API経由というのは、e-Govの仕組みを公開することで、民間の労務管理サービス業者などが自社のサービスに組み込んで使いやすくすることです。

SmartHRオフィスステーションなどが有名です。
マネーフォワードもマネーフォワード クラウド社会保険で対応していくようです。

ちょっと古いですが、総務省の平成27年度の改善促進手続のオンライン利用状況(pdf)をみると、社会保険・労働保険(厚生労働)のオンライン利用率は8.9%でした。

仕組みは作ったよ。民間さんがんばってね。ということでしょうか?
これはこれでアリですね。

令和2年4月から特定法人は電子申請が義務化されましたから、こういう民間業者さんはウハウハです。電子申請>API経由が増えている要因だろうなと思います。

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使いにくいポイントはココ

どういうところで、「配慮がない」と感じたか、私が困ったりメンドくさいなと思ったところ4つを紹介します。

実際の手順については、使いにくいe-Gov(電子申請)の手順を解説【労働保険の年度更新】をご覧ください。

①マインバーカードがセットされていないとアナウンスがない

e-Govで作成した書類を送信するには、電子証明の署名が必要です。
今はマイナンバーカードでできます。

ここで困りました。

全然出てきません。
もちゃもちゃやっていると、、

でてきました!

実は、ICカードリーダーライタにマイナンバーカードがセットされていないと、選択肢として出現しないのです。
マイナンバーカードをセットしてね。などのアナウンスがあればと思います。

②ユーザー任意の保存が出来過ぎる

書類を作成した時、署名の後、送信前。などにデータを保存できます。
これはこれでいいんですが、システム側が勝手につけるファィルの名前が16桁の英数字とかになります。

名前をつけるのが、メンドくさいので、気にせず保管していきます。
すると、同じようなフォルダ内にどんどん保存するハメになります。

後から見た時に、どれがどれなのか全然わからなくなります。

ここで困りました。

保存データの説明画像
同名フォルダに同名ファイル名で保存しようとする

それぞれの保存した状態でデータを呼び出す事がありますが、数字羅列のファイル名、xslやxmlという拡張子、構成ファイルが必要だったり、と知識がないとわかりません。

こういうデータ群をユーザー任意で選ばせることが前提になっています。
自分で名前を付けたとしても何回もつけることが多くなります。

ユーザー任意で保存できるなら、作成中だけにして署名後や送信前は、プログラム側で予約ファイル名を付けるなど自動保存してほしいものです。

最終フォルダ・ファイル構成した画像
状態毎にフォルダを分けてファイルを保存

最終、こんな感じで整理しました。

③マイナンバーカードのパスワードが署名用電子証明書暗証番号と書いていない

マイナンバーカードを使うと、パスワードを聞いてきます。

ここで困りました。

PINコードと聞いてくる、署名用電子証明書暗証番号入力画面

PINコード?

ってなります。
マイナンバーカードを作った時に決めた「署名用電子証明書暗証番号」のことです。

個人番号カード・電子証明書 設定暗証番号記載票の画像

マイナンバーカードの署名用電子証明書暗証番号は、5回失敗するとロックします。
再発行はオンラインで即時発行されず、役所にいかなくてはなりません。

怖くて試せません。

マイナバーカード以外のICカードも使えるので、共通文言として出しているからだと思います。マイナバーカードを普及させたいなら、「署名用電子証明書暗証番号」を入れてください。と分岐のコードを1個書いてくれれば済むのになって思います。

④保存書類がすぐにアクセスできない

保存した書類はTOP画面からすぐにアクセスできません。
どうやって呼び出すのかと言うと、

①該当書類を検索する

e-Gov電子申請手続検索画面

②該当書類を選ぶ

e-Gov電子申請手続検索後の該当書類画面

③申請書を作成、添付書類署名、申請書送信の中から選ぶ

e-Gov電子申請手続検索後の該当書類下の画面

④保存した書類を呼び出す

e-Gov電子申請手続書類入力画面

という手順です。
困るほどではないんですが、、、

メンドくさいです。

書類によって書く内容はバラバラです。
基本の書類のフォーマットがたくさんあり、まずはそのフォーマットを選んで、入力したデータを流し込んでいるってことなんでしょう。

ガラケーの月額課金の退会処理なみに奥の方にあります。
使ってほしくないのでしょうか?

以上、使いにくい4つのポイントでした。

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それでも「やめればいいじゃん」という考え方はない

こんなe-Govですが、やめればいいじゃん、郵送すればいいじゃんという考えはありません。

郵送にすれば、そりゃ、楽です。
労働保険の年度更新の申告書の計算方法や書き方を、最初に覚えるのがシンドイです。そこがクリアできれば、すぐに作成できます。

でもそれじゃ、今までとおんなじです。

GビズIDがでてきて、eLTAXも更新されて、マイナポータルもでてきてってなってきている今、ゆっくりではありますが、いろんなものがオンライン化されています。

若い人なら抵抗ないかもしれませんが、おっさんの私はついていけません。
世の中はオンライン化されていきます。

私はなんでも人の3倍やらないと、普通にできません。
上手くなるんじゃなくて、普通にできるようになるのがです。

早めにやっておかないと、全くついていけなくなるからです。

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まとめ

労働保険の年度更新を電子申請(e-Gov)の使いにくいポイント4つを紹介しました。

新型コロナウィルスで1人10万円の特別定額給付金のオンライン申請をはじめ、一気に行政サービスのIT化が進みそうです。

ちょっとやってみようかな?と思われたあなた、e-Govをみてがっかりしないでください。ハラ立つでしょうし、メンドくさいです。


でも、今回お話した4つのポイントを押えておくと随分(気持ちが)マシです。

先に話した、電子申請のAPI経由はとても増えています。
2年くらいで民間の労務管理サービス業者の商品を使った方が簡単そうです。

そこまで待つのか、さっさと移行するのかは、あなたの考え方次第です。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

編集後記

今回の記事は、前回と同じところで詰まったところです。納付まで終わってから、前回の「困ったところメモ」がでてきて、無駄な時間を過ごしたことは内緒です。

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