※この記事は、行政サービスのIT化に興味のある人向けです。
業務効率化を進めているコバヤシ(@BizHack1)です。
あなたは、「GビズID」を知っていますか?
私は、毎月くる「日本年金機構からのお知らせ」で、
ちょこっとみた。
くらいでした。
そんな私が、GビズIDを登録してみました。
今回は、【GビズIDで何ができる?】登録のやり方を説明【今後に期待】について説明します。
早めの準備でGビズIDを登録してみました
私は、「日本年金機構からのお知らせ 令和元年10月」でGビズIDを知りました。
その後、ミラサポという中小企業庁がやっているメルマガでもアナウンスがありました。
これをきっかけGビスIDのホームページを一通り見ました。
「1個でも手順が楽になるならやる」
をスタンスにしていますので、登録することにしました。
(この時は、後に書くような知識はありません。)
GビズIDで何ができる?
そもそもGビズIDとはなんでしょうか?
説明していきます。
GビズIDとは?
GビズIDとは、複数の行政サービスを1つのアカウントにより、利用することのできる認証システムです。
GビズIDにおいてアカウントを登録すると、このシステムにつながる行政サービスでの利用が可能となります。
利用することのできる行政サービスについては、順次拡大を図っていきます。
引用:GビズID Q1-1. GビズIDとは何ですか? より
とありました。
続いて、首相官邸においてある、経済産業省の資料をみつけました。
図解があるので、わかりやすいです。
1つのID/パスワードで手続きを可能にするのが、GビズIDです。
使えるサービスは?(2020年10月現在)
では、使えるサービスは何があるのか見ていきます。
サービス追加の経緯※ブログ更新時の計測であり「GビズID」に追加された時ではありません。
2020年10月⇒13個、2020年04月⇒8個、2020年01月⇒2個
サービスがたくさん増えていました。
2020年01月⇒2個が、2020年04月⇒8個です。
増えているサービスに「追加」と担当省庁名に「下線」をオレンジで記載しました。
GビズIDのホームページでは、いつ追加されたのかわかりません。
お知らせにも「サービス開始」のアナウンスはないです。
担当省庁名をみると、、、
- 経済産業省×2
- 日本年金機構×1
- 農林水産省×1
- 中小企業庁×2
- 資源エネルギー庁×2
こんな感じです。
以前は以下でしたので、随分増えた印象です。
GビズIDは、経済産業省がやっているものです。
今できるものは、管轄のものが先行しています。
予定はどうでしょうか?
見ていきます。
厚生労働省や日本年金機構のお知らせがあったものは、サービスが開始されました。
厚生労働省や日本年金機構がやるようです。 ⇒ サービス開始されました。
社会保険手続きの電子申請をみると、GビズIDだけでなく、以前からあるe-govも使えるようです。
社会保険手続きの電子申請ができるのは良いですが、リンク先のページをみると相変わらず見づらいです。
萎えますね。
GビズIDのサービスにあわせて、ホームページを作ったであろう農林水産省共通申請サービスなどは今風で見やすいです。
まぁ、専門的業種なので利用者は限定されますれど。。。
一般的な業種で関係するのは、中小企業庁や経済産業省の補助金かなと思います。
4月から現行ミラサポが「ミラサポplus」に生まれ変わります。
2020年3月25日ミラサポメルマガより
補助金等の支援制度や事例集を簡単に検索できるようになります。
上記のようにミラサポplusは便利かもしれません。
GビズIDの登録のやり方
それでは、GビズIDの登録のやり方を見ていきます。
個人事業主、法人とも登録できます。
アカウントは、エントリーとプライムです。
エントリーは即日発行できますが、制限があります。
後日変更可能ではありますが、ここでは法人のプライムについて説明していきます。
事前準備
事前準備として以下が必要です。
- スマホかガラケー(SMSで認証)
- 印鑑(登録)証明書(発行から3か月以内の原本)
- 登録印
申請書類は、郵送しなければなりません。
電子申請の手続きをしているのですが、
本末転倒だなぁ
と感じるところです。
仕方ありません。。
ホームページから必要情報入力
事前準備ができましたら、GビスIDのホームページから必要情報入力して、申請書を作成します。
- GビスIDのTOPページから[gBizIDプライム]ボタンを押します。
- 登録情報を入力します。
- [規約に同意する]にチェックを入れ、[申請書作成ボタン]を押します。
- 登録情報を確認し、問題なければ[OK]ボタンを押します。
- [申請書ダウンロード]を押して、申請書を印刷します。
書類の送付
作成した申請書をダウンロードしたら、送付します。
- 印刷した申請書に作成日を記入し、押印します。
- 送付先に送付します。
- gBizIDプライム登録申請書
- 印鑑証明書
〒530-0003
大阪府大阪市北区堂島3-1-21 NTTデータ堂島ビル16階
経済産業省 GビズID運用センター宛
書類受理後のアナウンスとパスワード登録
申請に不備がなければ、原則2週間以内に、次のメールが到着します。
メール内のリンクを押して、以下に進みます。
- 登録したSMS番号にワンタイムパスワードが届き入力後、[OK]ボタンを押します。
- これから利用するパスワードを設定します。
登録ができると、以下のメールが届きます。
これで登録完了です。
使えるサービスが少ないのにホントに必要なの?
ですよねー。
ここで先に紹介した資料のp4を見てみます。
この資料を見る限り、全部の行政サービスで使えそうな気配はしません。
法人版のマイナポータルかな?
と私は、思っています。
とはいえ、マイナポータル自体もそんなに進んでいる雰囲気はしていません。
(私は登録はしていますが、見ていてそう思っています。
eLTAXも2019年10月の刷新で、以前より使いやすくはなりましたしね。
個々に進行するのだろうなぁ。
と思っています。
それでも、認証が1個で済むのはとても楽だと思います。
民間では当たり前なことが、中々進まないとヤキモキするかもしれません。
けれど、行政サービスの電子申請は、元の手続きよりは遥かに楽になりました。
「それだけ遅れていた。」と考えて利用するのが良いと思います。
おまけ①:スマホのアプリはどう使うの?
はじめから、スマホのアプリも用意されています。
早速使用してみましたが、「何だコレ」と思いました。
[認証する]ボタンしかなく、非アクティブです。
何を認証するのか分かりませんでした。
試しに、今できるサービスにある「保安ネット」に接続してみます。
これでようやく理解できました。
サービス接続時の認証アプリなんですね。
ワンタイムトークンやパスワードを発行するアプリがありますが「アレ」です。
手順を書いておきます。
サービスが増えてきたときの参考にでもなればと思います。
- GビズIDのTOPページにある、「保安ネット」を押します。
- [保安ネットはこちら]ボタンを押します。
- GビズIDのログイン画面になるので、IDとパスワードを入れます。
- SMS認証待ちになるので、スマホアプリを立ち上げます。
- [認証する]ボタンがアクティブになっているので、押します。
- 「保安ネット」のSMS認証待ちが認証されます。
保安ネットサービスに接続できました。
おまけ②:TOPページのメールでのお問い合わせについて
GビズIDのTOPページ下やお問い合わせページにアナウンスがあります。
メールと電話の2つがあり、メールの方はボタン押下でメールソフトが起動します。
PCからアクセスした場合ですが、、、
私、メールソフトなんて数年前から使っていません!
立ち上がらない方は、こちらをクリックしてください。とあるのでクリックすると、
お探しのページは見つかりませんでした。
お手数ですが、もう一度はじめからお手続きをお願いします。
と出ます。
フォームでいいんじゃないかな?って思います。
ブラウザがChromeの場合ですが、マウスをボタンの上にもっていくと、一応下の方にアドレスが出ます。
ここに送れば良いようですが、半角にして送信してください。と書いてあります。
迷惑メール対策か何かだと思うので、本サイトではアドレスは記載しません。
自身で確認してくださいね。
ちなみにスマホからアクセスした場合は、メーラーアプリが入っているときちんと起動してくれます。
アプリ起動後の本文は、送信先アドレスを半角にするのは変わりませんし、改行が必要だったりもします。
まとめ
今までは、行政サービスの手続きに複数のID/パスワードが必要でした。
GビズID は、1つのID/パスワードで手続きを可能にします。
まだまだ対応サービスは少ないですが、電子化の整備は進みます。
他国にも随分遅れている事実があり、間違いないと思われます。
今のうちに登録しておくのは良い事だと思いますよ。
最後まで読んで頂きありがとうございました。